著者
高橋 延昭
出版者
札幌医科大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2009

コンブに刺胞動物ヒドロゾアが付着するとその商品価値が半減する。ヒドロゾアは種によりポリプ型とクラゲ型の両方あるいは片方単独の生活史を営むことが知られている。コンブに付着するそのヒドロゾア(モハネガヤと云われている)の生活史は、いまだ不明で、その付着対策も練られていない。本研究はそれを立案するため、そのヒドロゾアの全生活史を解明するために、生態学・環境調査および培養法の確立を目指すものである。
著者
星野 洋一郎
出版者
北海道大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2008

ハスカップの果実には苦味を呈するものがあり、利用上の問題となっている。苦味成分ロガニンはイリドイド配糖体であり、健胃、血圧降下、抗菌性などの効果をもつ生薬として利用されている。そこで、ロガニンの供給原料としてこれまで未利用の部位(葉)に着目し、ロガニン含量の高い系統の選抜、ロガニン含量の季節変動の解析を進める計画である。
著者
荒木 利芳
出版者
三重大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007

糖アルコールの1種であるキシリトールは虫歯予防や糖尿病患者用甘味料として注目をあびているが、ショ糖と比較して高価なため、より安価な製造法の開発が求められている。現在キシリトールの材料は白樺や樫の木などのβ-1,4-キシランが使用されているが、本研究では、地中海を中心に異常繁殖し、生態系の破壊や漁業に大きな被害を与えている変異種海藻イチイヅタ(Caulerpa taxifolia)の細胞壁構成成分であるβ-1,3-キシランに注目した。申請者はこれまで海域から単離した強力なβ-1,3-キシラン分解細菌Vibrio sp.XY-214 からキシリトール生産に必要な3種類の酵素(β-1,3-キシラナーゼ、β-1,3-キシロシダーゼ、キシロースレダクターゼ)の遺伝子のクローニングに成功している。よって、本研究ではこれら酵素遺伝子の大量発現系を確立し、得られた発現酵素を用いて固定化酵素システムを構築し、β-1,3-キシランからキシリトールを安価で大量に製造する新技術を開発することを目的とする。
著者
押川 渡
出版者
琉球大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2005

ACM(Atmospheric Corrosion Monitor)型腐食センサ(以下、ACMセンサ)は絶縁層を挟んだ異種金属対で構成され、その出力を解析することによって濡れ時間、海塩付着量、腐食量などを求めることができる。これまでに、基板となる炭素鋼板の上に絶縁層およびカソード(Agペースト)を印刷法により与えたFe-Ag対ACMセンサを開発し、海洋性大気環境から工業化住宅内環境までの広い範囲の環境において、環境あるいは腐食挙動のモニタとして適用してきた。また、実用化に成功し、センサおよびその出力解析ソフトは市販されている。こうした中、種々の鉄鋼材料あるいは構造物中の種々の部位を対象とした腐食・環境モニタの要求が高まってきているが、従来型ACMセンサではこうした要求に十分に応えられるとは言えない。本研究の目的は、鉄鋼材料の種類、構造物中の部位を問わずに環境・腐食モニタができる新型のセンサを開発することである。カソードには十分貴なAuあるいはPtを採用し、絶縁シート上に付着させ、これを対象となる鉄鋼材料と貼合わせる(カソード付与)ことで、異種金属対を構成する。
著者
王 暁峰
出版者
関西学院大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007

太陽光発電の普及を実現するため、色素増感太陽電池(DSSC)が低コスト、高効率の太陽電池として期待されている。かかるDSSCにおける究極の低コスト化のための増感色素として、天然のワカメの中にたくさん存在するクロロフィルcの応用を目指す。クロロフィルcを用いたDSSCの効率は、世界で一番高い効率ルテニウム色素N719系の効率11%の約5分の2であるが、そのコストは約10分の1となる。本試験では、クロロフィルcの効率向上を中心に、安定性の改良、太陽電池としての最適化を行う。
著者
呂 建明
出版者
千葉大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007

鶏の効率的飼育のため、孵卵後のひよこの迅速な性別判定が必要である。鑑別方法には肛門鑑別法と羽毛(or翼羽)鑑別法がある。前者は肛門の微小な違いを識別し、わずか220名の有資格者の職人的技巧に頼っている。後者は羽形状の違いを識別する方法で、前者ほどの訓練は必要でないが、単調かつ神経を使うため人材確保が難しい。本研究では、羽毛鑑別法に画像処理技術を用いた雌雄鑑別システムを(株)ヤマモトと共同開発する。
著者
幡手 英雄
出版者
宮崎大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2006

化成分の開発が期待されている。このような状況で申請者らは、現在まで利用されずに廃棄されてきたウニ殻(外皮と棘)の利用技術開発を目指し、ウニ殻に含まれる色素の強い過酸化脂質阻害力を明らかにした。このウニ殻色素は、我々が日常摂取しているウニ生殖巣にも普遍的に存在するエキノクロームAなどのポリフェノール類で、高い安全性が保証され、現在の消費者ニーズにも合致する優れた抗酸化成分と考えられる。しかしながら、ウニ殻色素の抗酸化機能に関して申請者らの研究以外には知られておらず、いぜんとして未解明の部分がある。そこで本課
著者
野須 潔
出版者
東海大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)

本提案は、コンピュータ画面を見ている人やビデオゲームを享受している人等の顔をビデオカメラで撮影し、その顔表情から心理状態をリアルタイムでかつ高い確率で推定するものであり、顔表情解析プログラムに、新たに顔画像から特徴点を自動的に解析・抽出するプログラムを開発して実現する。映像提供→顔表情撮影→心理状態の推定→映像制御等のループは組めるので、アミューズメント等で新たなコンテンツ提供も可能になる。
著者
綾戸 勇輔
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)

バイオ燃料電池は、タンパク質等バイオ触媒を電極触媒として利用した燃料電池である。特に豊富に存在する糖、アルコール等が利用でき、常温で安全に運転できるため、超小型電源としての実用化が期待されている。しかしバイオ触媒は、温度やpH等外部環境の影響を受けやすく、電子移動反応が非常に起こりにくい。本応募課題では、ITO電極を用いたシンプルな電極構造を持つ新規バイオ燃料電池の開発と評価を行う。
著者
吉田 靖弘
出版者
岡山大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)

高齢社会の到来に伴い,インプラント治療の需要は益々増加すると予想される。しかし現在のインプラント治療は,術後,数ヵ月の治癒期間を要することが指摘されており,今後の革新的な技術開発が切望されている。本研究では,組織再生能に優れたインプラントの開発を目指し,ポリリン酸処理したインプラントの機能と安全性について動物実験を中心に検討する。さらに,インプラント-生体界面を詳細に評価することにより,製品化に必要な知見を集積する。
著者
河田 俊嗣
出版者
広島大学病院
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2005 (Released:2016-04-26)

矯正歯科治療における歯の移動はブラケットとワイヤーを用いて、通常24ケ月程度の治療期間を要し、治療期間の短縮は医療現場の大きな課題の一つである。治療期間の短縮阻害要因の一つに、ブラケットとワイヤー間の摩擦がある。本提案者らはブラケットの構造を根本的に見直した。即ちブラケットのスロット内面にニードル式ベアリングを挿入することによってワイヤーとの摩擦を減少させるブラケットを試作した。基本的な性能は確認をしたが、臨床での実用化と量産化を視野に入れた製品化には、?矯正治療患者での効果の検証、?極微小ニードル式ベアリングの高精度な加工と検査技術を確立する必要がある。
著者
鍵谷 忠慶
出版者
岩手医科大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2009 (Released:2016-04-26)

インプラントは、歯科領域の欠損補綴において、義歯と並んで重要な役割を演じているが、埋入してから補綴が完了するまでに時間がかかる点が短所となっている。本研究は細胞接着・遊走促進作用、および骨形成促進作用をもつタンパク質を純チタン表面にコーティングすることで、治療に費やす時間を短縮し、感染リスクの低減可能な新しいインプラント材料を開発することを目的とする。