著者
森 郁惠 都築 和代
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、人体と環境変化に対して体温調節を補う役割を果たす寝具を1つの系とした寝具-人体熱収支モデルを構築することにより、睡眠時の人体周りに形成される寝床内温熱環境を予測・評価する手法を開発することを目的としている。平成23年度は、寝具の使用量が少なく変数が単純な夏季を対象として、サーマルマネキンを用いた測定を実施した。実験条件は、実生活に即した環境温度、空調制御の方法および寝具と着衣を用いた既往の睡眠に関する被験者実験を参考に、寝具としてベッドの上に敷布団とタオルケット、着衣は夏用のパジャマ、空調制御はエアコンとパネル冷房および冷房なしの組み合わせで設定した。測定項目は、マネキンの皮膚表面温度および発熱量、寝具や着衣の表面温度と表面熱流とした。マネキンによる計測データと、先に行われた被験者実験の結果と比較して用いることにより、モデル構築の一段階において、皮膚温や深部温のセットポイントや代謝量、寝具の総合的な断熱性能等の変数や係数をチューニングすることが可能である。本研究は、事業機関の初年度早期に廃止となったため、サーマルマネキンを用いた基礎的データの測定実験を行うに止まったが、得られた計測データは、寝具-人体熱収支モデル構築の基礎資料として有用である。今後、設定する条件を拡大して測定を行うことで、モデルの適用範囲を拡大するとともに、被験者実験の結果と比較検討することにより再現性を確認し、精度の高い有用なシミュレーションモデルを構築し、健康で快適な睡眠環境の形成に資することが出来ると考える。
著者
河野 泰広
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ
巻号頁・発行日
2012

本研究開発では、ヤマユリ花弁から精油を安全かつ簡便に抽出する小規模企業向け技術を開発することを主要な目標とし、高沸点で入手の容易な溶媒に、酸化防止剤、pH調整剤を添加した混合液を用い、ヤマユリ香成分を抽出する方法を開発した。今回GC-MSによるヤマユリ精油の香成分解析により得た情報は、今後ヤマユリ精油の抽出、成分管理、保存において精油中の成分確認を可能にし、ヤマユリ精油の商品を開発する上で非常に役立つ。今年、被災地企業と共同でヤマユリ精油の香水を地域の特産品として商品化・販売予定である。

1 0 0 0 OA 産総研today

著者
産業技術総合研究所広報部出版室
出版者
産業技術総合研究所
巻号頁・発行日
vol.9, no.(97), 2009-02-01

1 0 0 0 OA 産総研today

著者
産業技術総合研究所広報部出版室
出版者
産業技術総合研究所
巻号頁・発行日
vol.7, no.(75), 2007-04-01
著者
井上 公
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 CREST
巻号頁・発行日
2019

機械学習の誤差逆伝播(BP)は膨大な論理演算が大電力を消費します。一方スパイキングニューラルネット(SNN)のニューロン発火連鎖が自発的に特定ループに収束する「アトラクタ形成」は、BPと同じ機能を持ちます。これを使えばオンサイトで超低消費電力リアルタイム学習推論が行えるはずです。独自開発ニューロモルフィック素子でSNNを構築し、人の無意識下の行動を学習推論する本人認証装置を作製しこれを実証します。
著者
綾戸 勇輔
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)

バイオ燃料電池は、タンパク質等バイオ触媒を電極触媒として利用した燃料電池である。特に豊富に存在する糖、アルコール等が利用でき、常温で安全に運転できるため、超小型電源としての実用化が期待されている。しかしバイオ触媒は、温度やpH等外部環境の影響を受けやすく、電子移動反応が非常に起こりにくい。本応募課題では、ITO電極を用いたシンプルな電極構造を持つ新規バイオ燃料電池の開発と評価を行う。

1 0 0 0 OA 産総研today

著者
産業技術総合研究所広報部出版室
出版者
産業技術総合研究所
巻号頁・発行日
vol.10, 2010-02-01