著者
舘岡 康雄 森下 あや子
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.88-93, 2013 (Released:2014-11-20)
参考文献数
8

経営活動においては,一般に単体(個人,企業,国家)が基本となり,競争を前提に収益をあげながら社会に貢献することが求められている。しかし,筆者が提唱しているように,世の中は今大きく変化しつつあり,リザルトパラダイム(結果を重視するあり方)からプロセスパラダイム(過程を共有しながらイノベーションが起こるプロセスを重視するあり方)に移行している。戦略や実践から会議の進め方に至るまで,あらゆる領域においてプロセスパラダイム的取り組みを行っている企業が社員のモチベーションを高め,組織変革に成功し,継続的に高いパフォーマンスを生み出している。この場合,そのような組織は,単体に注目するのではなく,単体と単体の関係性を高めることに注力している。本研究では,関係性を重視したマネジメントの概念規定を提案したい。また,その概念が持続可能性に関しても関係が深いことを示す。
著者
舘岡 康雄
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012

世の中の現象が空間的には拡大し、時間的には短縮したことにより、複雑で不確実な時代がやってきた。このような時代には、「させる・させられる」ことを交換する管理を中心としたマネジメントから「してもらう・してあげる」ことを交換するSHIEN(支援)を中心とするマネジメントの合理性が高まる。新たな時代に必要な能力を「してもらう能力」と提唱し、その能力の要諦を明らかにすると共に、旧来組織を新しい時代にふさわしい組織に変える研修手法を確立した。