著者
舟引 敏明
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
巻号頁・発行日
pp.213-218, 2016-11-28 (Released:2016-11-28)
参考文献数
2

本論は,複雑な都市公園制度における公共と民間の関係を把握するため,民間事業者の導入制度の成立経緯について時系列的に検証,考察し,明治期の公園制度の成立から都市公園法成立時までの時期,都市公園法成立から公園内の収益施設への参入方策の展開の時期,公共業務への参入方策の展開の3 つの時期に区分されることを示した。そして収益施設の参入と公共業務への参入が異なる動機と性格を持つことを示すとともに,民間事業者の法制度上の全体構造を示した。あわせて今後の民間事業者の展開の課題と方向性を考察した。
著者
舟引 敏明
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.67, 2010

計画制度は、行政の目標とその実施のプロセスを定めるツールとして、特に利害調整のツールとして、重要な役割を持っている。特に近年様々な形で住民参加の計画づくりが進められるようになっており、その重要性は増している。都市の緑地空間確保行政においても、緑の基本計画を中心に、さまざまな名称の計画に類する制度が並立しているが、それぞれの計画の目的、対象、概念が異なっているためわかりにくい。本論では次の二つの視点が全体像の把握に有効であると考え、第一に計画が土地利用規制等を通じて国民に及ぼす効果の観点から、第二に計画策定への市民意見の反映・専門家意見の反映手続きから、それぞれ計画の分類・整理・分析を行い、緑地空間確保行政における計画制度の全体像を示している。