著者
芝山 幸久 坪井 康次 中野 弘一 筒井 末春
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.111-117, 1998-02-01
被引用文献数
1

心療内科のコンサルテーション・リエゾン活動の現状を調査解析し, 心療内科の専門性としての役割と位置づけを明らかにすることを試みた.対象は5年間に心療内科で入院治療した患者のうち, 他科からコンサルテーションの依頼を受け, 兼科で受けもった患者133例(26.8%)で, 5年間の患者数は一定していた.依頼科は内科が最も多く, 依頼理由は心因の関与の疑い, うつの治療要請などが多かった.治療介入としては心身相関の評価, 疾病に対する不安やうつの軽減, 治療者患者関係の調整などであった.兼科入院は心療内科の入院患者総数の1/4を占め, 依頼理由や治療内容から, コンサルテーション・リエゾン活動は心療内科の専門性の一つであることが確かめられた.
著者
芝山 幸久 滝井 英治 加藤 明子 松村 純子 島田 涼子 坪井 康次 中野 弘一 筒井 末春
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.547-551, 1999-10-01

症例は初診時18歳女性で, 身長163cm, 体重37kg, 無月経と体重減少を主訴に来院した. 自己嘔吐や過食のエピソードはなく, 治療経過中に心窩部痛が出現したため内視鏡検査施行したところ, GradeBの逆流性食道炎を認めた. さらに約1年後胸のつかえ感, 心窩部痛が出現したため内視鏡検査再検したところ, GradeDの重症逆流食道炎を呈してした, プロトンポンプ阻害薬(PPI)のランソプラゾール投与にて1カ月後には著明に改善していた. 発症機序として, 低栄養状態に伴う胃排出能低下によりTLESRが増加し, 逆流性食道炎を発症したと考えられた. BNに逆流性食道炎が合併することは知られているが, ANでも胸やけや心窩部痛は胃食道逆流症を想定すべきである. 自覚症状は摂食不良の一因にもなるため, 早期に内視鏡検査を施行して, PPIなどの投与を考慮すべきである.