- 著者
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芦谷 政浩
- 出版者
- 神戸大学経済経営学会
- 雑誌
- 国民経済雑誌 = Journal of economics & business administration (ISSN:03873129)
- 巻号頁・発行日
- vol.221, no.4, pp.31-36, 2020-04
芦谷(2012,『国民経済雑誌』,第205巻第6 号)とAshiya(2015, Journal of Sports Economics)は荒尾競馬における裁定機会の存在を明らかにし,芦谷(2013,『国民経済雑誌』,第207巻第6 号)は佐賀競馬,芦谷(2018,『国民経済雑誌』,第217巻第4 号)は門別競馬における裁定機会の存在を明らかにした。一方,芦谷(2014,『国民経済雑誌』,第209巻第5 号)では,2012年4 月27日から7 月26日までの3 か月間に大井競馬・川崎競馬・船橋競馬・浦和競馬で行われた出走頭数が12頭以下のレース(合計500レース)を分析し,これらのレースでは裁定取引の機会が存在しなかったことを明らかにした。本稿では,2012年4 月30日から6 月28日までの2 か月間に園田競馬で行われた出走頭数が12頭以下のレース(出走取消・競走除外のあった13レースを除く合計292レース)と2012年7 月3 日から7 月26日までの1 か月間に姫路競馬で行われた出走頭数が12頭以下のレース(出走取消・競走除外のあった10レースを除く合計121レース)を分析し,これらのレースでは裁定取引の機会が存在しなかったことを明らかにする。