著者
荻 礼子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.2120, 2021-08-31 (Released:2021-08-19)

高知大学学術情報基盤図書館では,平成24(2012)年以降,「除籍図書等リユースセール」を実施している。除籍資料の有効活用と図書館資金の自己調達を目的としたこの取り組みは,現在では,図書館の恒例イベントとして学内外での認知度も上がり,一定の成果を挙げている。反面,新たな課題が顕在化してきた。本稿では,中央館の事例を中心に,「除籍図書等リユースセール」実施の経緯と現在までの過程,反響をまとめ,これらを通して得られた知見に言及するとともに今後の課題について考察する。