著者
菅井 勲 高久 清作 長谷川 武夫
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.295-299, 1978
被引用文献数
1

原子核物理実験に使用するセルフサポーティングのターゲット膜を作成するときに用いる数種類の剥離剤の有効の度合を調べた.塩化ナトリウム, 塩化バリウム, 塩化カリウム, ヨウ化セシウム, ティポール・ブドウ糖, ヨウ素酸カリウム, 雲母, ニトロセルローズおよびフォルンパールの剥離剤をスライドガラスに真空蒸着あるいはディピング法を用いて付着させた.<BR>ターゲット膜作成過程で剥離剤からそのターゲット中に混入すると思われる不純物の元素とその量を原子核反応の弾性散乱法を用いて測定した.またおのおのの剥離剤の有効の度合についてはターゲット膜の剥離の容易さによって決めた.
著者
菅井 勲 高木 昭 武田 泰弘 入江 吉郎
出版者
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

研究代表者らが開発した制御型直流アーク放電法を用いて厚さ300-400.ug/cm^2のHBC-フォイルを作成し東工大の3.2MeVのDCネオンビーム、KEKの650KeVのDC負水素イオンビーム、それに米国ロスアラモス研究所の800MeVのパルス負水素イオンビームを用いて照射性能試験を行った。結果はいずれの場合でも1800K-2300Kの高温環境下に加熱されたHBC-フォイルは市販のフォイルの250倍、ナノダイヤモンドフォイルの100倍以上の寿命を示した。