- 著者
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ファム バン フック
野津 剛
野澤 剛二郎
菊池 浩利
- 出版者
- 一般社団法人 日本風工学会
- 雑誌
- 風工学シンポジウム論文集 第21回 風工学シンポジウム論文集
- 巻号頁・発行日
- pp.155-160, 2010 (Released:2011-07-27)
竜巻状旋回流の移動効果による建物の風圧の変化を明らかにするために,移動式数値シミュレータを構築し,数値実験により静止状態旋回流に置かれた立方体の風圧変化と,移動している旋回流が通過する時の立方体の風圧の変化と調べた.本検討ケースでは静止状態の旋回流内に置かれた立方体に作用する風圧力では大きな風圧変動がみられず,その風圧係数は約0~-1であった.一方,移動するケースでは旋回流が通過する際に立方体に作用する風圧力が急激に変化し,その風圧係数は±3となっており,建物に作用する風圧に関して旋回流の移動効果が大きいと考えられる.また,立方体の近傍では3次元性の強い上昇流が生じることにより風圧力は大きく変化していることが分かった.