著者
養父 志乃夫 内田 均 萩原 信弘 石川 格
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.208-214, 1990-01-25 (Released:2011-07-19)
参考文献数
1

ニワゼキショウの群生地の形成手法を確立するため, 種子の発芽と生育習性, および刈取り抵抗性を調べた。その結果, 種子の発芽には光の照射が要求され, 発芽適温が15~20℃ にあった。花期は5~11月で, 葉は常緑に近い性質を持ち, 主に, 4~9月は地下部の養分と地上での生産養分によって, 地上部の栄養と繁殖成長を行い, 9~11月に生産養分を地下部に蓄積した。2週毎刈取りでは枯死し, 群生地形成における最適下刈り頻度は4週毎であった。
著者
萩原 信弘 小沢 知雄 倉窪 努
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.24-30, 1970-03-19 (Released:2011-07-19)
参考文献数
9

樹木は光線の強弱により、それに応じて陽樹、陰樹の別を生ずるが、従来この区別は経験に基いたものが多い。そこで一つの規準を設け、この区別を決定させようとする企てを試みたのが本論文である。それは簡便な葉緑素計を用い、葉つきの樹枝を試材とし、或る照度のもとにその葉内の葉緑素量を測定してみた。その量の多少と照度とを比較することにより、その樹木が太陽光線の或る分量下における生育の良否が決定されるものと仮定して分類を試みた。その結果、次の如くである。陰樹:ゲッケイジュ、シイノキ、ヒイラギナンテン、サザンカ、ピサカキ、モッコク、アオキ半陰樹:ジンチョウゲ、キンモクセイ、マテバシイ、ウバメガシ、トベラ、クスノキ、コブシ、ヤマブキ、キョウチクトウ、ツバキ、サンゴジュ、トウカエデ、カナメモチ、ムクノキ陽樹:チョウセンレンギョウ、イチコウ、ポプラ、イボタノキ、ネコヤナギ
著者
内田 均 萩原 信弘
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.91-96, 1988-03-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

オオムラサキ・サツキのツツジ類を用いて, 翌年の観賞に耐えうる勢定時期の限界を実験的に検証した。 ツツジ類の着蕾率は, 勢定の有無・勢定部位・勢定時期に大きく影響される。 今年枝の舅定ではオオムラサキは花後10週目までに, サツキは花後5週目までに, 前年枝の勢定では両種ともに花後直後が, サツキの今年枝のみの浅い刈込みでは10週目までに, 前年枝も含めた深い刈込みでは花後4週目までに実施すればよいことが判明した。