著者
今井 秀樹 萩原 学
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.4_9-4_15, 2009-04-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
53
被引用文献数
1

符号理論はディジタル情報の信頼性確保のために不可欠な理論であり,現在の情報化社会を支える基盤理論の一つである.この理論は約60 年前に米国で生まれたが,日本でもこの時期から符号理論の研究が行われていた.しかし,研究者が増え,国際的に認められる研究成果が出るようになったのは40~50 年前のことである.それには,この研究を米国で始めた方々の帰国とW. W. Peterson の著書の影響が大きい.このころ,日本において現在につながる符号理論研究の原点が形成されたといってよいだろう.その後,特に符号理論の応用の面で日本は世界を先導する役割も担ってきた.この間,符号理論は何度かの大きな変革を経ながら,その応用範囲を拡大しつつ発展を続けてきている.本稿では,このような符号理論の流れを日本の視点から俯瞰する.
著者
久我 健一 萩原 学 山本 光晴
出版者
千葉大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

我々は幾何的トポロジーにおいて位相同型写像を作る基本的な手法を提供するビング収縮定理を証明支援系Coq/SSReflectを用いて形式化した。この定理は直感的には異なるように見える空間の間に位相同型写像を与える時に用いられる。この定理の重要な応用例の一つはフリードマンによる4次元ポアンカレ予想の解決であり、そこでは、キャッソンハンドルと標準的ハンドルの間の位相同型写像が構成される。我々は、この定理を形式化するために、まだ多くの形式化を必要とするが、本質的な困難は形式化に必要な膨大な時間だけであると考えている。我々は形式化の負担軽減の目的で、Coqへの簡単なpythonインターフェースも作った。
著者
阿久 沢昇 南部 隼外 萩原 学 千綿 司雄 岡本 龍也 今川 博
出版者
THE CARBON SOCIETY OF JAPAN
雑誌
炭素 (ISSN:03715345)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.233, pp.119-123, 2008
被引用文献数
5

The resistivity of graphite cathode in alumina molten salt was determined along with electrolysis at 945°C. The resistivity decreased monotonically with the progress of the electrolysis and finally reached to a steady value. For HTT-2000 cathode graphite, the steady value was about 70% of that of the original one before electrolysis. The resistivity turned to increase from the steady value just after interruption of the electrolysis current. A characteristic 2-step curve was observed in the resistivity vs. time plot. It increased fairly steeply at first and then became almost constant at a value corresponding to 87-88 % of that of the original value. The resistivity again increased after the plateau and finally returned to the original value. Several experiments including SEM and X-ray diffraction measurements showed that the resistivity change is closely related to the intercalation and de-intercalation of sodium. For HTT-2400 and -2800 cathode graphite, sodium concentration fixed in the matrix after electrolysis was less than that of HTT-2000.