著者
山崎 敏昭 村田 隆紀 岩間 徹 笠 潤平 山口 道明 萬處 展正 高田 雅之 谷口 和成 宮永 建史 藤田 利光
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.358-363, 2004
参考文献数
8

イギリスの新しいAレベル物理コース「アドバンシング物理」は,今日の社会で生かされている物理学の姿を示すことを特徴の一つとしている。電磁気学においても,実際の変圧器,発電機,モーターなどの仕組みや設計の学習を通して,電磁気学の原理を具体的に学ぶことに力点をおいている。このアプローチについての分析と評価をすると共に,日本の高校物理での電磁気学と比較検討し,日本におけるカリキュラム改善の可能性,方向性について検討する。
著者
谷口 和成 村田 隆紀 山崎 敏昭 笠 潤平 岩間 徹 萬處 展正 内村 浩 藤田 利光 宮永 健史
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.62-63, 2005-08-06

アドバンシング物理研究会(京都・和歌山)では,イギリス「アドバンシング物理」について検討を行い,高校生を対象とした公開講座においてそれを実践する中で,日本の物理教育における探究学習の在り方やカリキュラムについての研究を行っている。今年の公開講座では,ASコース前半の「デザイナーマテリアルズ」をテーマとして取り上げる。そこでは,物質(材料)は金属,ポリマー,セラミックス,複合物などのクラスに分類され,機械的,光学的,電気的性質についての簡単な各種材料試験から,最新の「物質科学」の話題に至るまでが取り上げている。これらの内容を実践的に検討した結果,生徒が工学的観点から物質を探究できるような工夫がなされていることが明らかになった。それらの結果をふまえ,今年の公開講座の目標や展開について述べる。
著者
萬處 展正
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.141-144, 2000

高校物理の実験で速度測定が容易になれば,生徒実験が増加し,データ分析も取り組みやすくなると期待できる。「ビースピ」は玩具であるものの,速度測定器として力学実験に使いやすく,精度の上でも実用性があるという結論を得た。生徒が楽しみながら物理現象や概念の理解を深める器具であることを,実験の具体例を挙げながら考察する。
著者
萬處 展正
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.156-159, 2002

従来,「糸を伝わる波の速度」の実験では,長いバネを代用してきた。しかし,糸でも十分な長さがあれば実験可能であることが判明した。また公式の検証より公式の導出をねらいとしたスタイルにして取り組ませたところ,納得のいく結果が得られた。導出の過程で両対数グラフを用いるなど,他教科との乗り入れを行い,総合的な学習の時間に取り組むテーマにもなりうる。