著者
藤原 愛作
出版者
公益社団法人 大分県理学療法士協会
雑誌
大分県理学療法学 (ISSN:13494783)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.14-19, 2021 (Released:2021-05-14)
参考文献数
15

【目的】臨床実習における協同学習が,従来の学生1名に対して指導者1名の指導方法に比べて,学習の効率化につながるかを検討する.【対象と方法】当院に臨床実習を行った理学療法学科最終学年の学生4名を対象に行った.学生を2名1組にグルーピングを行い,学生の協同学習を促した.分析はアンケートの結果を単純集計し,解析を行った.【結果】本調査の回答は4名(回答率100%)から得られた.協同学習の利点については,学生同士で経験を共有しやすい,理解度の確認がしやすいなど肯定的な意見が選択された.困った点は,学生同士の話題が選択された.今後の指導法を希望は,協同学習が4名(100%)であった.【結語】協同学習は臨床実習の学習の効率化につながることや学生から受け入れが良い指導方法であることが示唆された.
著者
藤原 愛作 小野 秀幸 山野 薫
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.13-18, 2018 (Released:2018-03-01)
参考文献数
20

〔目的〕妊娠期から育児期における女性のセラピストの健康管理や労務管理に関する諸問題を明らかにすることである.〔対象と方法〕次世代育成支援対策推進法に基づいて子育てサポート企業の認定を受けた医療・介護施設の中で,リハビリテーション科を標榜している九州圏域の24施設を対象に,郵送による質問紙法を実施した.〔結果〕調査票の回収率は62.5%であり,妊娠期のトラブルは約半数の施設で発生していた.また,妊娠期のマイナートラブルなどの諸問題について職員教育が不足していた.〔結語〕今後,心身の不調に対応できる多様な勤務体制の整備と職員教育を行うことは,妊娠期から育児期における女性療法士が勤務しやすい風土を作るために重要といえる.