著者
金山 尚裕 シャイナロン リンバラパス 成瀬 寛夫 山本 信博 藤城 卓 前原 佳代子 森田 泰嗣 寺尾 俊彦
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.477-482, 1992-04-01
被引用文献数
4

切迫早産において頚管に浸潤した顆粒球から放出される顆粒球エラスターゼ (エラスターゼ) が頚管の熟化, 開大に密接に関係することが知られている。エラスターゼのインヒビターであるウリナスタチン (UTI) の腟剤が切迫早産の治療に有効であるかを検討した。43例の切迫早産を4群に分類し次の治療法を行った。A群 (N=12): Ritodorine点滴, B群 (N=9): UTI (1,000U) 頚管内投与, C群 (N=14): Ritodorine点滴+UTI頚管内投与, D群 (N=8): Ritodorine点滴+UTI頚管内投与+全身抗生物質療法。これら4群のエラスターゼ値は治療前A群0.76±0.40μg/ml (Mean±SD), B群0.93±0.43μg/ml, C群0.85±0.40μg/ml, D群0.90±0.41μg/mlで各群間で有意差を認めなかった。治療開始後 (3日目から7日目) のエラスターゼ値はA群0.75±0.47μg/ml, B 群0.27±0.35μg/ml, C群0.27±0.33μg/ml, D群0.30±0.19μg/mlとなりB, C, D群は著明に下降した。子宮収縮の改善度を検討すると, 子宮収縮が30分に1回以下になるまでの時間は, A群65±66分, B群375±336分, C群70±64分, D群58±53分で, B群が有意 (p<0.05) に時間を要した。4日以上子宮収縮抑制が得られた時点で上記治療を中止した。その後の子宮収縮の再発率はA群58%, B群11%, C群14%, D群13%でA群の再発率が高かった。以上よりUTI腟剤の頚管内投与は頚管内エラスターゼ量を低下させ子宮収縮抑制の補助療法として極めて有用であることが判明した。
著者
藤城 卓己 西尾典洋 木村 英寛 高橋 由美子 坂根 裕 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.116, pp.63-69, 2004-11-17

身近に開催されるコンサートの活性化を狙い,市の開催するコンサートの中で遠隔地からコンサートへの出演を実現する.大規模な専用の機材ではなく,普及しているビデオカメラやネットワーク,コンピュータを利用し,既存のストリーミング技術を用いて双方向に動画配信を行うことで,問題点となる遅延や臨場感を会場の運営や演出を工夫することで解決した.これによりコンサート会場という,今までそこにいる出演者と観客で構成された閉ざされた空間を開き,ユビキタス社会におけるコンサートの可能性を示す.We realized the bi-directional video streaming with ordinary video cameras, network devices and computers instead of high-end equipments for professionals. Many kinds of our idea such as a hall layout or concert management realized that against quality loss or network delay irremissible in video streaming. The bi-directional streaming extended the ordinary concert environment available only for players and audiences on site, and indicated a potentiality of a new concert style in the ubiqitous society.