著者
吉澤 隆志 太田 信夫 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.249-253, 2008 (Released:2008-06-11)
参考文献数
12
被引用文献数
8 6

本研究の目的は,学習意欲が定期試験成績に及ぼす効果を調べるものである。対象は,当学院理学療法学科2年生,昼間コース学生41名および夜間コース学生40名とする。ここで,学習意欲要因としては,外発的動機づけ・内発的動機づけ・健康度(特に精神的健康度)・対人関係・学院への適応度の5つを挙げた。次に,これらの学習意欲が定期試験成績に及ぼす効果について調べた。結果としては,夜間コース学生において学院への適応度と定期試験成績との間に正の関係が見られた。よって,今後の学生指導としては,担任を中心として学生がクラスや学院に馴染めるような配慮を積極的に行っていく必要があると考える。加えて,授業方法の工夫も考慮していきたいと考える。
著者
吉澤 隆志 松永 秀俊 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.13-17, 2010 (Released:2010-03-26)
参考文献数
12

〔目的〕積極的に映像を流す形式(映像授業)と従来授業における授業意識の比較と,学習意欲との関係を検討した。〔対象〕某A専門学校理学療法学科学生(91名)とした。〔方法〕映像授業と従来授業とを実施し,映像授業における授業意識アンケート結果について因子分析を行い,両授業の下位尺度得点を比較した。また,映像授業における下位尺度得点と学習意欲アンケート結果との相関を調べた。〔結果〕映像授業における因子分析結果のうち第1因子(授業や将来に対する意欲)は,従来授業よりも下位尺度得点が高かった。また,第1因子は学習意欲の中でも特に内発的動機づけと学院への適応度との相関が見られた。〔結語〕映像授業は,従来授業よりも内発的動機づけや学院への適応度を高めることのできる授業形式であると考えられた。
著者
吉澤 隆志 松永 秀俊 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.677-680, 2013 (Released:2013-11-09)
参考文献数
25

〔目的〕男女における下肢伸展トルクと膝伸展筋力の関係を調べることを目的とした.[対象]下肢に問題のない健常成人48名とした.〔方法〕StrengthErgoにより左右の下肢伸展動作時の体重比ピークトルクを測定した.また,Hand Held Dynamometerにより左右の体重比膝伸展筋力を測定した.その後,下肢伸展トルクと膝伸展筋力の関係を調べた.〔結果〕男女間での下肢伸展トルクについて有意差が認められたが,膝伸展筋力については有意差は認められなかった.また,男性では下肢伸展トルクと膝伸展筋力との間に中等度の相関がみられたが,女性では相関がみられなかった.〔結語〕男女における下肢伸展トルク発揮に対する膝伸展筋力の関与の違いがみられた.
著者
吉澤 隆志 松永 秀俊 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.583-586, 2011 (Released:2011-11-25)
参考文献数
20
被引用文献数
4 2

〔目的〕下肢伸展トルクと股屈伸筋力との関係を検討するために,StrengthErgoにより測定した下肢伸展トルクと,Hand Held Dynamometer により測定した股関節屈伸筋力との相関を調べた.[対象]下肢に問題のない健常成人50名とした.[方法]左右の下肢伸展動作時の体重比ピークトルクと,左右の体重比股関節屈伸筋力を測定した.次に,左右の下肢伸展トルクと股関節屈伸筋力との関係をスピアマンの相関係数を用いて調べた.[結果]左右の下肢伸展トルクは股関節屈曲筋力との間に強い相関,股関節伸展筋力との間に弱い相関が見られた.[結語]下肢伸展トルク発揮について股屈伸筋力の関与が示唆された.
著者
吉澤 隆志 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.35-39, 2009 (Released:2009-04-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

〔目的〕自己学習授業と従来授業における授業意識の比較と,学習意欲との相関を検討した。〔対象〕某A専門学校理学療法学科学生(116名)とした。〔方法〕自己学習授業と従来授業とを実施し,授業意識アンケート結果について因子分析を行い,両者を比較した。また,学習意欲アンケート結果との相関を調べた。〔結果〕自己学習授業における因子分析結果のうち第1因子(自ら授業に取り組む姿勢)および第3因子(クラスメイトとの交流)は,従来授業よりも下位尺度得点が高かった。また,第1因子は主に内発的動機づけ,第3因子は学院への適応度との相関が見られた。〔結語〕自己学習授業は,内発的動機づけや学院への適応度を高めることの出来る授業形式であると考えられた。
著者
吉澤 隆志 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.275-278, 2008 (Released:2008-06-11)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

本研究の目的は,内田クレペリン検査結果と留年・退学者との関係について調べることである。対象は,当学院理学療法学科学生87名(年齢24.6±6.2歳)である。結果としては,在学者と留年・退学者において,「性格・行動面の特徴」の1~3段階と4段階以上との学生間において有意に近い傾向(p<0.1)が認められた。よって,内田クレペリン検査の「性格・行動面の特徴」の結果が4段階以上と判定された学生に対しては,学業に専念できているかを常に注意して見守っていくことが必要であると考える。
著者
吉澤 隆志 松永 秀俊 藤沢 しげ子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.463-466, 2009 (Released:2009-07-24)
参考文献数
15
被引用文献数
4 3

〔目的〕平成19年度と20年度前期定期試験において,定期試験成績向上に学習意欲が影響を及ぼしたかを検討した。〔対象〕某A専門学校理学療法学科学生(101名)とした。〔方法〕平成19年度および20年度前期定期試験を基に各学生の偏差値を算出した。また,定期試験の直前に学習意欲に関するアンケートも実施した。ここで,定期試験において成績が向上した学生と低下した学生とについて,学習意欲アンケート結果との関係を多重ロジスティック回帰分析にて検討した。〔結果〕外発的動機づけと精神的健康度が有意な説明変数として抽出された。〔結語〕今後,学習意欲を向上させることの出来るような対応の検討を行っていきたいと考えた。