著者
藤田 安二 上田 照夫
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.86, no.10, pp.1072-1073, 1965-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
4
被引用文献数
1

形態シソ(perilla nankinensis Decne)とまったく同一であるにかかわらずシソ臭を有せず,エゴマ(P. frutescens Brit.)と同じ臭気を有するものがしばしば存在する。 このものの精油を検索すると,收油率生草の0.03~0.05%,油分はマツタケアルコール(1-オクテン-3-オ-ル) 6.8~7.1%,リナロール7.9~8.4%,エルショルチアケトン8.8~10.4%,ツワブキ酸1.5~3.0%,ナギナタケトン48.6~50.8%,その他の成分23.0~23.7%からなることがわかった。 このものはおそらくシソとエゴマとの雑種であろうと考える。
著者
藤田 安二
出版者
日本化學雜誌
雑誌
日本化學會誌 (ISSN:03694208)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1213-1215, 1940

フィリッピン,ダバオ産サルピシア精油は<i>d</i>-Limonene30%, <i>d</i>-Perillaaldehyde大約65%よりなる.この精油の原植名は未だ不明である.なぼPerillaaldehydeの誘導體中<i>p</i>-Nitropheny1hydrazone, 2-4-Dinitrophenylhydrazone, &beta;-Naphthochinchoninieacid等の新誘體が作られた.
著者
藤田 安二 南野 治
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.1017-1020, 1958

シトラールを含むイヌコウジュが見いだされ, その精油の検索が行われた。本種にレモンイヌコウジュなる和名とOrthodon citraliferum Fujitaなる仮称を与えるが, このものは系統的には<I>l</I>-リナロールを主成分とするニンチョウジオヤイヌコウジュOrthodon linalooliferam Fujitavar. laevolinalooliferum Fujitaとゲラニルアセテートを主成分とするショウガイヌコウジュOrthodon geranylacetatiferum Fujitaとの中間に位するものである。