著者
蔡 義民 藤田 泰仁 村井 勝 小川 増弘 吉田 宣夫 北村 亨 三浦 俊治
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.477-485, 2003-12-15
被引用文献数
29

飼料イネサイレージ調製用乳酸菌をスクリーニングするため, ホモ発酵型で耐酸性が強く, 発酵過程において旺盛に増殖できる乳酸菌「畜草1号」菌株を選抜した。 16S rRNA遺伝子の解析やDNA-DNA相同性試験に基づいて畜草1号菌株はLactobacillusplantarumと同定した。畜草1号菌株を添加したはまさりとクサホナミの飼料イネロールベールサイレージでは無添加サイレージに比べ, サイレージのpH値, 酪酸およびアンモニア態窒素含量が低下し, 乳酸含量が高まった。また, 1年間の長期貯蔵を行っても, 糸状菌の増殖がなく, その品質が良質に保持された。
著者
蔡 義民 増田 信義 藤田 泰仁 河本 英憲 安藤 貞
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.10, pp.536-541, 2001-10-25 (Released:2008-03-10)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1 14

低未利用飼料資源を有効に利用するため,容易に流通できるポリドラムサイロを用い,食品産業廃棄物である茶飲料残渣の飼料調製•貯蔵技術を検討した.茶飲料生産工場から排出された緑茶飲料残渣には乳酸菌は検出されず,好気性細菌および酵母が高い菌数で分布していた.茶飲料残渣に含まれるグルコースなどの可溶性炭水化物(WSC)がきわめて少ないため,飼料作物のようなサイレージ発酵が出来なかった.飼料作物から分離された乳酸菌株Lactobacillus plantarum FG1または市販乳酸菌剤Lactobacillus rhamnosus SN1とAcremonium属菌由来のアクレモニウムセルラーゼを添加して茶飲料残渣サイレージを調製した.乳酸菌とセルラーゼを添加した茶飲料残渣サイレージはpH値が低く,乳酸含量が高い良質なものが調製され,125日間の貯蔵中に変敗しなかった.また,茶飲料残渣サイレージにはタンパク質,機能性成分であるカテキン類,カロチンおよびビタミンEなどが豊富に含まれた.
著者
徐 春城 蔡 義民 藤田 泰仁 河本 英憲 佐藤 崇紀 増田 信義
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.343-348, 2003-08-25
被引用文献数
7 8

麦茶飲料残渣を有効利用するため,容易に流通できる100L容のポリドラム缶サイロを用い,無添加処理(対照区)および乳酸菌+アクレモニウムセルラーゼ添加処理(添加区)して麦茶飲料残渣サイレージを調製した.貯蔵後245日目にサイロを開封し,発酵品質を調査した.また,チモシー乾草と市販濃厚飼料(乾物比で4 : 1)を基礎飼料として,さらに基礎飼料の1/4(乾物比で)を麦茶飲料残渣サイレージに代替して,6頭のメンヨウに給与してサイレージの栄養価を推定した.添加区は対照区に比べてpHが有意(P<0.05)に低く,乳酸含量は有意(P<0.05)に高く,長期間貯蔵でも品質は安定に保持された.また,添加区では対照区より細胞壁の有機物成分(OCW)が有意(P<0.05)に低く,細胞内容物の有機物成分(OCC)は有意(P<0.05)に高かった.添加区と対照区の乾物中の可消化養分総量(TDN),可消化粗タンパク質(DCP),可消化エネルギー(DE)はそれぞれ67.3%と65.1%,5.0%と4.8%,13.3MJ/kgと13.0MJ/kgであった.添加区のTDN,DCPおよびDEは対照区より高い傾向を示したが,有意差は認められなかった.
著者
蔡 義民 増田 信義 藤田 泰仁 河本 英憲 安藤 貞
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.10, pp.J536-J541, 2001-10-25
被引用文献数
23 1

低未利用飼料資源を有効に利用するため,容易に流通できるポリドラムサイロを用い,食品産業廃棄物である茶飲料残渣の飼料調製•貯蔵技術を検討した.茶飲料生産工場から排出された緑茶飲料残渣には乳酸菌は検出されず,好気性細菌および酵母が高い菌数で分布していた.茶飲料残渣に含まれるグルコースなどの可溶性炭水化物(WSC)がきわめて少ないため,飼料作物のようなサイレージ発酵が出来なかった.飼料作物から分離された乳酸菌株<i>Lactobacillus plantarum</i> FG1または市販乳酸菌剤<i>Lactobacillus rhamnosus</i> SN1と<i>Acremonium</i>属菌由来のアクレモニウムセルラーゼを添加して茶飲料残渣サイレージを調製した.乳酸菌とセルラーゼを添加した茶飲料残渣サイレージはpH値が低く,乳酸含量が高い良質なものが調製され,125日間の貯蔵中に変敗しなかった.また,茶飲料残渣サイレージにはタンパク質,機能性成分であるカテキン類,カロチンおよびビタミンEなどが豊富に含まれた.