- 著者
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藪田 直希
- 出版者
- 公益社団法人 日本薬学会
- 雑誌
- ファルマシア (ISSN:00148601)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.6, pp.577, 2014 (Released:2016-07-02)
- 参考文献数
- 4
シスプラチン(cisplatin:CDDP)は,多くの固形がんに用いられる抗腫瘍性白金錯体だが,腎障害によって減量や休薬を余儀なくされる.代表的な腎障害防止策である輸液による水分負荷を行っても,3分の1の患者で腎障害が起こることが知られており,CDDPの腎毒性軽減のための新たな対策が望まれている.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Filipski K. K. et al., Clin. Pharmcol. Ther., 86, 396-402 (2009).2) Ciarimboli G. et al., Am. J. Pathol., 176, 1169-1180 (2010).3) Sprowl J. A. et al., Clin. Pharmcol. Ther., 94, 585-592 (2013).4) Franke R. M. et al., Clin. Cancer. Res., 16, 4198-4206 (2010).