著者
春山 潤 袖山 慶太郎 高田 和典 館山 佳尚
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.34, 2014

我々は全固体リチウムイオン電池の実用化に向けた大きな問題である酸化物正極/硫化物電解質の界面抵抗の原因を調べるため, 界面の第一原理計算を行い, 修飾層の有無で界面構造の変化を調べた.典型的な系としてLiCoO<sub>2</sub>/LiNbO<sub>3</sub>/Li<sub>3</sub>PS<sub>4</sub>を扱い, 得られた界面の原子構造とLiイオン空孔の形成エネルギーから平衡状態と初期充電時の界面のリチウムイオン分布を求め, 界面抵抗の原因を推測した.
著者
館山 佳尚 袖山 慶太郎 隅田 真人
出版者
独立行政法人物質・材料研究機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究課題は触媒・電池系の重要基本過程であるドナー-アクセプター間電子移動過程の電子・原子スケールでの定量的解析を実現するために、始状態と終状態を区別可能な「拘束スキーム」を導入したDFT計算手法の開発・確立に取り組み、さらに触媒・電池系内の固液界面の電解質ー吸着子ー基板系への適用を実行しました。本研究で開発された計算手法により界面電子移動過程に関する微視的理論が大きく進歩し、また触媒・電池系内の化学反応の微視的描像が確立し、高効率化に向けた指針がより明確になることが期待されます。