著者
水谷 加奈子 張 暁賓 マレク シュミット ムルガナタン マノハラン 水田 博 大島 義文
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.36, 2016

グラフェンは特異な電気特性を持っているため、発見されてからたくさんの注目を集めている。本研究では、収差補正透過型電子顕微鏡を用いてグラフェンの電気伝導特性と構造の関係を調べるために、サスペンデッドグラフェンナノリボンを幅数十ナノメートルのナノギャップに担持し、伝導測定と構造観察を同時にできるような試料台を開発した。
著者
岸 啓 木下 健太郎 中原 子竜 奥谷 匠 田中 隼人 岸田 悟
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.269-269, 2010

rfスパッタ, オフアクシズ, GaドープZnO(GZO), 低温成膜, プラスチック基板
著者
吉武 道子 ネムシャク スラボミール スカラ トーマス ツッド ナタリア ハニス ペーター マトリン ウラジミール プリンス ケビン
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.190-190, 2009

金属-酸化物界面におけるバンドオフセット(金属のフェルミレベルと酸化物の価電子帯あるいは伝導帯とのエネルギー差)は、金属と酸化物の種類のみならず、その界面を終端する元素の種類に依存すると第一原理計算で予測されている。我々は、銅-アルミナ、ニッケル-アルミナ界面において、実験的に界面終端元素の種類を変えて、そのバンドオフセットを光電子分光法により計測した。その結果を第一原理計算と比較して考察する。
著者
渡邉 将 金内 貴文 ムン ジョンウォン 田邉 匡生 轟 直人 和田山 智正
出版者
公益社団法人 日本表面真空学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

固体高分子形燃料電池(PEFC)のカソードでは酸素還元反応(ORR)が進行する。現在、カソード反応促進のためにカーボンブラック上にPtナノ粒子を担持したPt/C触媒が広く用いられている。本研究ではPtナノ粒子とカーボン担体との相互作用の影響を明らかにするため、多層グラフェン及び欠陥を導入したグラフェンモデル担体上PtのORR特性について調査した。
著者
町田 雅武
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.36, 2016

光電子分光技術は、直接的に物質の化学状態を観測できる分析手法として広く利用されている。通常、光電子分光では超高(~高)真空下で測定する必要があった。しかしながら、高真空下の電子状態ではなく実際の動作環境下での電子状態を観測したいというニーズの急激な高まりと共に、それに対応した光電子分光装置も開発されている。本講演では放射光施設や実験室に導入された雰囲気光電子分光測定の最新の結果を紹介する。
著者
松本 祐司
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.36, 2016

当研究室オリジナルのPLD-電気化学システムを用いて,NbドープSrTiO3(001)基板上に膜厚の異なるアナターゼTiO2(001)薄膜を作製し,その電気化学特性について,大気暴露せず,Ar雰囲気下,1MのHClO4電解質中で評価を行なった。その結果,成長膜厚の増大とともに,(001)面特有の(1x4)の表面再構成が発達し,フラットバンド電位が,およそ+0.5Vシフトすることを見いだした。
著者
トーマス デレック・アシュリー 山本 貴博 多田 朋史 渡邉 聡
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.31, pp.57, 2011

コニカルカーボンナノ構造の熱伝導に関する非平衡シミュレーションを行った。カップ・スタックナ・ノファイバーはバリスティック熱伝導性を示すのに対して、ヘリカル・ナノファイバーでは拡散伝導性を示した。シミュレーションでは10nmの構造でもセーベック係数は小さく、熱電変換やナノ冷却が十分期待できる。
著者
仲山 智明 横田 圭司 増山 大祐 ムハマドジクリ ビンズカルナイン 松村 幸子 菅 加奈子 芝 清隆 荻野 俊郎
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.34, 2014

エクソソームはガンマーカーとして近年注目されているが、様々な種類があり性質が詳細に解明されていない。そこで我々はグラフェンナノポアデバイスにより評価することにした。ナノポアデバイスはラベルフリーで試料の大きさや帯電具合が分かる。本発表ではナノポアをグラフェンで作製するための穴あけ技術、ビーズによるイオン電流の変化の検出などエクソソーム検出に向けたグラフェンナノポアデバイスの基礎について発表する。  
著者
伊藤 茅 清原 修二 田口 佳男 杉山 嘉也 小俣 有紀子 倉島 優一 滝川 浩史
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.312, 2010

室温で高粘性であり空気中の水分と反応し、徐々に硬化する特性を有するポリシロキサンを転写材料として提案し、マイクロラインパターンを有するガラス状炭素モールドを用いて室温硬化インプリントした。その過程で、湿度が転写パターンに与える影響について検討した。その結果、高湿度(80%)~低湿度(50%)において転写パターンに影響はなく、高精度にインプリントできることが分かった。
著者
塩澤 佑一朗 小板谷 貴典 向井 孝三 吉本 真也 吉信 淳
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.33, 2013

銅表面におけるギ酸の分解反応は、二酸化炭素によるメタノール合成の素過程と関連しており重要な反応系である。本研究では、Cu(111)においてギ酸の解離によって生成したフォルメートを時間分解赤外反射吸収分光(TR-IRAS)を用いて研究した。測定結果から、ギ酸分子からモノデンテートフォルメートを経てバイデンテートフォルメートに至る配向変化のキネティクスが明らかになった。
著者
Liao Yen Chang 鈴木 誠也 吉村 雅満
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.36, 2016

The influence of transfer process conditions on the morphology of graphene and its electrical characteristic were investigated in this work. The as-grown CVD graphene was transferred by using wet chemical graphene transfer process. The supporting layer and substrate are PMMA and silicon dioxide. Optical microscopy and Raman spectroscopy were used to characterize graphene quality. It was found that the concentration of supporting layer and substrate cleaning treatment such as UV ozone and oxygen gases plasma can enhance or degrade graphene quality. 
著者
高木 雄也 高見 佳生 篠原 正典 松田 良信 藤山 寛
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, 2012

炭化水素プラズマで生成されCH<sub>3</sub>など低分子量の化学種だけでなく、高分子量の化学種も重要となると考えられる。そこで、プラズマ中で生成される高次の化学種を制御することで,これまで以上に機能を持つ膜が形成できることが期待できる。高分子を原料としたプラズマ成膜の基礎的な知見を得るため,多重内部反射赤外吸収分光法を用いてエチレンによる成長過程を調べたので報告する。
著者
秋久保 一馬 山本 達 湯川 龍 ダンジェロ マリー 松田 巌
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.34, 2014

SrTiO3(STO)は3.2eVの大きさのバンドギャップを持つ遷移金属酸化物半導体である。2次元電子ガスや超伝導など様々な物性が現れ、また金属/STO界面は光触媒などの実用的な観点からも詳細な研究が進められている。本研究では、X線光電子分光を用いて金属/STO界面の電子状態を調べた。金属吸着前後でバンド曲がりの様子が変化した。バンド構造の変化のメカニズムについて述べる。
著者
眞銅 雅子 杉岡 優 内山 真伸 首藤 健一
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.35, 2015

&nbsp;カルボランはその超芳香族性によって種々の誘導体が存在する有望な機能性材料の一つである。本研究は、チオール置換したデカメチル-p-カルボランチオール(dmpct)がAu(111)表面上に自己組織化単分子膜(SAM)を形成する際、ポテンシャル曲線に沿って拡散する過程を第一原理計算コードVASPを用いて計算し、安定構造を明らかにした。
著者
春山 潤 袖山 慶太郎 高田 和典 館山 佳尚
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.34, 2014

我々は全固体リチウムイオン電池の実用化に向けた大きな問題である酸化物正極/硫化物電解質の界面抵抗の原因を調べるため, 界面の第一原理計算を行い, 修飾層の有無で界面構造の変化を調べた.典型的な系としてLiCoO<sub>2</sub>/LiNbO<sub>3</sub>/Li<sub>3</sub>PS<sub>4</sub>を扱い, 得られた界面の原子構造とLiイオン空孔の形成エネルギーから平衡状態と初期充電時の界面のリチウムイオン分布を求め, 界面抵抗の原因を推測した.
著者
平井 悠司 佐藤 杏樹 松永 光由 大園 拓哉 下村 政嗣
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.33, 2013

自然界には表面微細構造に由来する様々な機能を有する表面があり、近年ではこの微細構造を模倣することで機能を発現させた材料を作製する、バイオミメティクスと呼ばれる分野が注目を集めている。本発表では整流効果や抗付着性を有するサメ肌表面に着目し、その表面に形成しているリブレットとディンプルの階層構造を自己組織化を利用して模倣・作製し、その表面機能の測定を行ったので報告する。
著者
吉武 道子 ソン ウェイジェ リブラ イリ マシェック カレル スターラ フランシェスカ マトリン ウラジミール プリンス ケビン
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.28, pp.75-75, 2008

電極材料と半導体・絶縁体材料との間のバンドオフセットがデバイスの機能を左右する重要なファクターとして注目を集めている。我々は、超高真空中で酸素を導入して偏析アルミ原子と反応させ、単結晶銅アルミ合金/アルミナ膜界面を形成し、そのバンドアライメントをXPSを用いて評価した。酸素導入温度を変えることで、アルミナの結晶性を変化させ、界面の違いとバンドアライメントの違いを議論する。