著者
西山 豊
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.55-66, 2023-07-15 (Released:2023-08-03)

白黒のパターンから色が浮かび上がるベンハムのコマの理由は未だ謎である。この論考は,著者が1979年に発表した記事の続編であり,特に主観色の現れる理由を著者の仮説をもとに,より深く考察したものである。連続する2つの刺激が,ヒトの視覚系を通すことで位相がずれて動的な干渉が起こり,特定の色が浮かび上がるのではと推論している。この仮説が,200年近くつづく主観色解明の歴史に大きく寄与するのではと期待する。
著者
西山 豊
出版者
日本評論社
雑誌
数学セミナー (ISSN:03864960)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.35-39, 2008-05
著者
西山 豊
出版者
日本評論社
雑誌
数学文化
巻号頁・発行日
no.25, pp.12-35, 2016-03
著者
西山 豊
出版者
岩波書店
雑誌
科学 (ISSN:00227625)
巻号頁・発行日
vol.71, no.12, pp.1577-1579, 2001-12

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著者
西山 豊
出版者
日本科学者会議
雑誌
日本の科学者 (ISSN:00290335)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.37-40, 2021 (Released:2023-10-26)
著者
西山 豊
出版者
Osaka University Of Economics Institute
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.99-110, 2023-05-15 (Released:2023-05-31)

It remains a mystery why colors emerge from the black-and-white pattern of a Benham’s top. This article is an extension of one I published in 1979. Here I discuss in greater depth the reasons for manifestations of subjective color, with a focus on my own hypothesis, namely, that two successive stimuli are shifted in phase as they pass through the human visual system, causing dynamic interference that results in the emergence of a specific color. I hope this hypothesis will significantly contribute to the nearly 200-year history of attempts to elucidate subjective color.
著者
西山 豊
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 = Journal of Osaka University of Economics (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.1-19, 2017-09

笹子トンネルの真相を探る会(代表:三宅勇次)は,2017年4月17日,笹子トンネルの内空調査を実施し,2012年12月2日に起きた天井板崩落の大惨事は,上り線の大月側L断面区間内の非常駐車帯(A-3)の設計,施工が大きく起因していることを突き止めた。以下,順を追って説明していく。この論考は国土交通省の「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」(以後「事故調」とよぶ)の報告書と資料集(2013年),建設当時の設計・施工の概要を述べた周佐光衛氏の論文(1974年),崩落事故以降に発表した私の論文(2013年~2017年)を基本にまとめた。
著者
西山 豊
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, 2019

2016年6月18日,広島大学附属三原中学の運動会で組体操の技である「騎馬」を実施していた同中学3年(当時)の男子生徒が小脳出血により,運動会の2日後の6月20日に死亡した。当該校では小学5年生~6年生は通常の騎馬(4人で構成,2段)を,中学1年生~3年生は「3段騎馬」(9人で構成,3段)を実施しているが,まとめて「騎馬」と呼んでいる。事故が起こったのは「3段騎馬」の方である。 2017年11月1日,男子生徒の遺族らは,広島大学に対して約九千万円の損害賠償を求め,広島地方裁判所尾道支部に提訴し,2018年9月現在裁判中である。原告は「騎馬」の崩落が原因で死亡したとしているが,被告は「騎馬」の崩落はなかったとして死亡との因果関係を否定している。ここでは,原告,被告の双方から独立して,科学的な検証を加えてみる。「3段騎馬」は「最下段起立ピラミッド」「肩上ピラミッド」「移動ピラミッド」などの名前で呼ばれているが,非常に危険な技であるので全国の小中学校では実施例がほとんどない。ここでは,当該騎馬の動画およびコマ送り画像を参考にして,3段騎馬の解体が正常に行われたかどうかを考察するとともに,最上段(H君)の膝が2段目(X君)の後頭部にあたったと仮定した場合の2つのケースについて衝撃度を計算した。