著者
西村 智子 石川 剛 内藤 裕二
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.1236-1249, 2016 (Released:2016-07-20)
参考文献数
20
被引用文献数
1

超高齢化社会を迎え嚥下機能障害が大きな臨床課題である中,平成26年の診療報酬改定で胃瘻造設(PEG;Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)に関連して嚥下機能評価が保険算定されるようになり,消化器内視鏡医には嚥下内視鏡(VE;Videoendoscopic examination of swallowing)への関与が期待されている.本稿では喉頭内視鏡を用いた効果的なVEの実践的方法について述べる.消化器内視鏡医の役割を明確にし,手技習得のための研修体制の整備を進め,より多くの摂食嚥下機能障害症例をサポートできる充実した体制を確立する必要がある.
著者
壺阪 美智子 西村 智子
出版者
甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.3-16, 1991-10-01

いちごAn色素の安定性について、以下のような実験を行った。1.いちごジャムを、冷凍、冷蔵、室温(明所、暗所)の4条件で265日間保存した。その結果、An色素は低温(特に冷凍)では安定であり、又、明所と暗所では暗所の方が安定であった。2.いちごAn色素に対するアスコルビン酸の影響は温度依存性が大きいことがわかった。これは、その退色効果が、アスコルビン酸自身によるものが少ないことを示しており、低温で影響が少ないことは、低温でアスコルビン酸が安定であるというデータと合致する。3.食品加工の観点から、いちごとぶどうのAn色素の安定性を比較した。その結果、ぶどうAn色素は特に安定とは言えないが、その退色過程(色調変化の過程)にいちごと大きな差が見られた。試料のいちごを提供して頂いた本学西良祐教授ならびに園芸場管理主任細井久夫氏、ぶどう果皮色素を提供して下さった三栄化学工業株式会社に感謝いたします。又、いちごビタミンCの安定性について、卒業研究で26期卒業の坂本あすかさん、百済けい子さんの協力がありました。なお、本研究の一部は、第12回(1991)家政学会関西支部研究発表会において発表した。