著者
谷田 裕之 川上 綾子
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル (ISSN:13491016)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.29-38, 2006-03-30

Web検索活動を取り入れた調べ学習で見られる課題を克服するために児童間の相互作用に着目し,効果的な検索活動と児童の学びに対してそれが果たす役割をまず検討した。次に,児童間の相互作用を促す手だてを組み入れた総合的な学習の時間の授業設計を行い,その効果を検証した結果,スムーズな検索活動を促す相互作用が活発化し,調べ学習の成果に対してもそれらが有効に働くことが示唆された。また児童ら自身も,自分たちの相互作用がコンピュータ操作の面だけでなくWeb検索の過程にも有用であると認識していることが示された。