著者
松浦 直己 橋本 俊顕
出版者
鳴門教育大学高度情報研究教育センター
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル (ISSN:13491016)
巻号頁・発行日
no.4, pp.29-40, 2007-03-30
被引用文献数
1

本研究の目的は女子少年院在院生における,発達的問題性の深刻度,及び逆境的児童期体験の累積度の相互作用を明らかにすることにある。女子少年院において,在院生の発達的特性や逆境的小児期体験が調査され,各要因間の相関が評価された。少年院群は少年院に平成18年7月時点で入院していた少年70名である。調査の一部について,一般の高校生404名を対照群とした。少年院群には,LD,AD/HDスクリーニングテストとACE (Adverse Childhood Experiences)質問紙による調査を行い,対照群には後者のみを実施した。LD,AD/HDスクリーニングテストの結果,少年院群の5割以上に発達的問題性が見出された。ACE質問紙の結果,少年院群における深刻な逆境的児童期体験の割合は対照群を大きく上回ることが明らかとなった。国立情報学研究所『研究紀要公開支援事業』により電子化。
著者
谷田 裕之 川上 綾子
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル (ISSN:13491016)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.29-38, 2006-03-30

Web検索活動を取り入れた調べ学習で見られる課題を克服するために児童間の相互作用に着目し,効果的な検索活動と児童の学びに対してそれが果たす役割をまず検討した。次に,児童間の相互作用を促す手だてを組み入れた総合的な学習の時間の授業設計を行い,その効果を検証した結果,スムーズな検索活動を促す相互作用が活発化し,調べ学習の成果に対してもそれらが有効に働くことが示唆された。また児童ら自身も,自分たちの相互作用がコンピュータ操作の面だけでなくWeb検索の過程にも有用であると認識していることが示された。