著者
岩垣 博巳 淵本 定儀 松原 長秀 赤在 義浩 須崎 紀一 渡辺 哲也 野中 泰幸 木村 臣一 折田 薫三 米山 勝 万代 隆彦 阿賀 創 藤井 和子 堺 修造
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.426-430, 1991 (Released:2009-12-03)
参考文献数
13
被引用文献数
2 4

難消化性糖質であるラクトスクロース(Lactosucrose; LS-98)を健常成人および大腸疾患術後患者に投与し,光岡の方法に準じて腸内細菌叢の変化を検討した.その結果,ラクトスクロースは健常成人に対してビフィズス菌増殖因子として作用し,また大腸疾患術後患者に対しては,ビフィズス菌パランスが低下している腸内環境を早期に改善する傾向が明らかとなった.難消化性糖質であるラクトスクロース投与は,術後の腸内環境を改善し,手術侵襲からの早期回復をはかることが示唆された.
著者
谷口 文崇 赤在 義浩
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.2072-2075, 2010 (Released:2011-02-25)
参考文献数
14

症例は66歳,女性.2001年10月,上行結腸癌に対し回盲部切除,D3郭清を施行した.組織学的には粘液癌SE N0 Stage IIであった.2002年8月,腹部CTにて右腎下部およびS状結腸近傍に再発を指摘され,小腸部分切除,S状結腸切除,横行結腸切除および右卵巣切除を行った.さらに2003年1月,臍右側に腹壁に浸潤する腫瘤および胃幽門輪近傍に胃壁に浸潤する腫瘤を認め,腫瘤摘出および幽門側胃切除,Billroth I法再建を行った.その際腹腔内に小結節散見し,2カ所術中迅速病理検査に提出したところ播種と診断されたため,肉眼的に確認できる小結節を可及的に切除した.組織学的には,同様に粘液癌で播種病変と考えられたが,小結節に関しては,術中迅速検査に提出した検体以外は炎症性の結節であった.術後化学療法はいずれも副作用出現し中断した.その後,最終手術より7年経過した現在でも無再発生存中である.