著者
山口 武彦 赤羽 歩 村山 淳 寺西 望 佐藤 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.95, pp.33-37, 2005-09-30

計算機の処理性能の向上に伴い, 視覚, 聴覚情報に加え, 力触覚情報によるインタラクティブ手法が様々に研究されている.また, Webアプリケーションなどのマルチメディアコンテンツの作成が大衆化する中, より簡単に触覚を提示できるような開発環境が求められている.しかし, 現状の開発環境では, 視覚提示部と触覚提示部とで別々の開発環境が必要となる.本稿では, 現在ブラウザに標準プラグイン化されているMacromedia Flashを用いて, ハプティックインタラクションを実現するシステムを提案する.このシステムは, 力触覚呈示部に触覚アクチュエータ(富士通コンポーネント(FCL)製)を用い, 既存のFlashプラットフォームから直接, 力触覚呈示が出来るようにActionScriptを実装した.これにより, Flashユーザは気軽に触覚提示のできるアプリケーションの開発ができるという利点がある.また, いくつかのFlashムービーに触覚を実装した際の効果の評価を行った.