著者
足立 透 田中 彰 山羽 力
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.120-126, 1979-04-05 (Released:2010-03-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1

35S-オクタデシル硫酸ナトリウムをラットに経口投与した後, 吸収, 排せつ, 体内分布ならびに尿中代謝産物の検討を行った.1) 経口投与した35S-C18ASは24時間以内に投与した35Sの約93%が尿中に, 2%程度が糞中にそれぞれ排せつされた. 一方, 臓器内への35Sの取り込みは少なく, 特に親和性のある臓器は認められなかった. したがって, 本化合物は吸収, 排せつが速く, 体内蓄積性の少ないものと思われる.2) 投与した35S-C18ASは生体内で代謝されて最終的には大部分がBA 4-Sとして, また一部が加水分解された無機硫酸が少量尿中に排せつされた.3) 尿中の主代謝物はDewex-1カラムクロマトグラフィーで分離した後, TLC, GLC, GC-MS並びに逆同位体希釈分析などから, BA 4-Sと同定した.