著者
辻 敦司 石川 智治 宮原 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.89, pp.37-42, 2000-09-22

我々は,高度感性情報再現に重要な物理要因を探究し,それに基づいて高度感性情報を再現できるオーディオシステムの開発を行っている.これまでの我々の研究により,オーディオシステムの筐体の支持方法や材質,構造の違いにより高度感性情報再現が大きく異なることが分かってきている.本研究は,オーディオアンプの筐体振動に着目し,どのような振動(床,空気,電気信号)が生じており,また,それが高度感性情報再現にどのように関係しているかを考察した.これまで高度感性情報再現のために実験的に得られてきたアンプの支持方法により,どのような振動モードがアンプ筐体に生じているかを検討した.We have been discovering important physics factors to reproduce the high order sensations, and we are developing the audio system based on the obtained facts. It has been clarified that the reproduction high order sensations greatly depend on the material and the structure. Vibration mode on a chassis is measured and considered.