著者
郭 小蘭 会津大学短期大学部社会福祉学科(所属は掲載当時のものです)
出版者
会津大学短期大学部
雑誌
会津大学短期大学部研究年報 Bulletin of Junior College Division, the University of Aizu
巻号頁・発行日
no.72, pp.87-93, 2015

本論文は私が指導する 2010 年度ゼミ研究「保育実践を学ぼう」(動かせる布絵本『りかちゃんのいちにち』)をまとめたものである。目的は学生が保育内容の指導法に関する研究を行い、保育実践力を高めることで、対象は象徴能力が発達する心理発達段階にある 3、4、5 歳幼児である。考案・制作・保育現場で 実際に幼児に働きかけることを通して、幼児が布絵本に魅力を感じるか。また、ゼミ研究を通して学生が将来の保育者としての自信向上に繋げるかを考察する。
著者
郭 小蘭 郭 麗虹
出版者
会津大学短期大学部
雑誌
会津大学短期大学部研究年報 (ISSN:13406329)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.83-91, 2006-02-28

本論文は中学校のカウンセリング活動の中でよく見られる女子生徒のリストカットの事例からスクールカウンセラー(以下SCと略す)の学校全体に対する支援活動の実際を紹介し、支援方法について検討する。この実践的研究事例の提供の意義は、この領域に関する研究方法の開拓につながること、また、現場で活躍している教師、保護者にとっても参考になることにある。本論文の中ではまず第1部分では、筆者の出会ったリストカット事例を通じてリストカットって何だろうか。リストカットはなぜ起きたのだろうか。起きた時の対応及び今後の課題は何だろうかについて実践的な報告をする。そして、第2部分では学校でリストカットが起きた場合はどのように対応するだろうか、(具体的には第一の発見者、発見者の対応、SCへつなげていく、生徒の周囲の環境との必要な部分に関する情報共有と連携)について、実践的な報告を通じて学校全体に対する支援方法を検討していく。さらに女子生徒のリストカットの3事例を通じて、思春期という難しい時期の女子の心理、生徒に対する大人のかかわり方について何か提言することができれば子育て支援に貢献することができるのではないかと思われる。