著者
佐川 浩彦 酒匂 裕 大平 栄二 崎山 朝子 阿部 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.753-763, 1994-04-25
被引用文献数
58

聴覚障害者と健聴者のコミュニケーション支援を目的として,手話通訳システムの開発を行っている.手話通訳システムでは手話から日本語への変換を行うために,手振りの情報からその中に表現されている手話単語を認識する必要がある.本システムでは,データグローブから入力した手話パターンと,あらかじめ登録してある手話単語パターンを音声認識で一般的な連続DP照合を用いて照合することにより,手話単語を認識する.しかし,データグローブからの入力データ量が多いため,通常の連続DP照合ではリアルタイムな認識が困難になる.そのため,手話パターンの動的な特徴に基づいたパターン圧縮を行い,圧縮パターン同士を直接照合する圧縮連続DP照合を開発した.本方式の有効性を検証するため,単語数17語の連続手話認識実験と単語数620語を用いた大語い手話単語認識実験を行った.この結果,従来の連続DP照合の認識率と比較して精度の低下がなく,認識時間としては実測で約1/16に短縮できることが確認できた.更に,大語い認識実験においても98.7%の認識率が得られ,本方式の有効性を確認できた.
著者
古川 直広 今泉 敦博 藤尾 正和 酒匂 裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.421, pp.85-92, 2001-11-08
被引用文献数
8

振込帳票などの項目内容を読取る場合、帳票種毎に項目位置が異なるため、入力イメージの帳票種を識別する必要がある。用紙サイズや罫線特徴を利用する従来方式では、それら特徴が類似した場合、帳票識別精度が低下する問題があった。そのため本報告では帳票種を特徴付ける文字列の組合せ(星座)を利用することによって帳票を識別する方式を提案する。166種653サンプルの評価実験から、正識別率97.1%、誤識別率0%、平均時間3.1秒となり本方式の有効性を検証した。
著者
影広 達彦 緒方 健人 酒匂 裕 Kittler Josef
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.206, pp.187-194, 2007-08-27

監視カメラによって人物の異常な挙動を検知するために,挙動認識システムの研究を行った。本システムは,人物挙動の変化を検知することで,正常/異常の判定を行う。人物を追跡するために,最近傍法とParticle filter法の2つの手法を動的に切り替え,複数の人物が重なり合う場合でも安定した追跡を可能にした。また,学習判定機能に自己組織化マップを適用し,事前学習なしで挙動の変化検知が可能になった。本報告では,歩行状態を正常,乱闘状態を異常と定義し,CAVIARデータベースを元に精度評価を行った。その結果,フレーム単位の評価で,歩行状態に対する虚報率は1.8%,乱闘状態の検知率は64.2%となった。また,オプティカルフローの方向成分の平均値が,最も有効な特徴量であることが分かった。
著者
影広 達彦 緒方 健人 酒匂 裕 Josef Kittler
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.87, pp.187-194, 2007-09-04
被引用文献数
1

監視カメラによって人物の異常な挙動を検知するために,挙動認識システムの研究を行った。本システムは,人物挙動の変化を検知することで,正常/異常の判定を行う。人物を追跡するために,最近傍法とParticle filter法の2つの手法を動的に切り替え,複数の人物が重なり合う場合でも安定した追跡を可能にした。また,学習判定機能に自己組織化マップを適用し,事前学習なしで挙動の変化検知が可能になった。本報告では,歩行状態を正常,乱闘状態を異常と定義し,CAVIAR データベースを元にシステムの精度評価を行った。その結果,フレーム単位の評価で,歩行状態に対する虚報率は1.8%,乱闘状態の検知率は64.2%となった。また,オプティカルフローの方向成分の平均値が,最も有効な特徴量であることが分かった。We developed the human behavior recognition system by using surveillance camera. This system detects human behavior changing. I adapted the hybrid method which can change the nearest tracking method and particle filter method dynamically, so this system can track some humans who are overlapped. Because of Self Organizing feature Maps, this system can output the classification result without the learning step in advance. In this report, I defined that human walking condition is normal, and the human fighting condition is abnormal. As a result, the rate of false alarm in the walking data set is 1.8%, and the sensitivity rate in the fighting data set is 64.2% in all frames. I found that the most effective feature is the average of the optical flow direction (sine and cosine).
著者
阿部 正博 酒匂 裕 佐川 浩彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.9, pp.2023-2030, 1993-09-25
被引用文献数
17

手話は音声に基づく自然言語とは異なる独自の表現形式をもつボディランゲージである.本論文では,手話通訳者の機能代行を目指す手話通訳システムにおいて,手話が認識された後の手話単語列を自然な文章に変換する言語処理方式について提案する.本手法は,意味主導型の格フレーム照合により手話単語列の意味構造を解析し,ルールベースの手法を用いて,省略されている格助詞や助動詞等を補充し,日本語として自然な表現に変換することを特徴とする.本方式をインプリメントし,手話入門テキストの123の手話例文を用いて実験を行った結果,76%の文に対して期待された正しい変換結果が得られた.また,データグロブ入力による実際の手話認識データを用いて変換実験を行った結果,手話の認識結果にはあいまいさが多く,非文を含めて多くの単語列候補が得られること,従って,正しい単語列候補の変換精度向上と並んで,誤った候補をリジェクトする機能が非常に重要であることがわかった.そのためには,今後,単語間の意味的関係だけでなく,表情や空間表現などの末使用情報の利用や,文脈処理が必要となる.