著者
野口 博司
出版者
分子シミュレーション研究会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.265-268, 2013-10-31 (Released:2014-10-31)
参考文献数
16

本連載では粒子描像の流体力学計算手法, 散逸粒子動力学法(dissipative particle dynamics, DPD)とmulti-particle collision dynamics (MPC)について解説する. 一回目は各手法の簡単な説明と手法間の関係について説明する.
著者
清水 浩和 大塚 雄市 野口 博司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.73, no.727, pp.935-943, 2007-03-25
被引用文献数
1

This paper propose the concept of hidden problem visualization and measures method in design stage with system DRBFM (Design Review Based on Failure Mode). The potential problem in the design stage involves unnoticed problems and misunderstood problems. The unnoticed problem can be visualized by the work flow of system DRBFM which takes into account the hierarchical structure of products. The misunderstood problems is also visualized by discussions in system DRBFM, containing the collation of concerning design with Design Regulation and the verification by Professional adviser based on Attention in operation. Afterwards, the total of misunderstanding problems reflects in improvement of Attention in operation. By the above concept, system DRBFM can posess two functions. The one is as for the useful tool of OJT (On the Job Training) which educates designer who has misunderstood or oversighted immediately by Professional adviser. The other is the construction of precationary measures organization with system DRBFM, Professional adviser, Design Regulation and its Attention in operation. To display the use of thease functions, the proposed concept is applied to design change of hair drier. The application example can display the role of all part of system DRBFM intelligibly.
著者
清水 浩和 野口 博司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.71, no.706, pp.2020-2027, 2005-06-25
被引用文献数
3

The concept of Mizen Boushi(reliability problem prevention) has been applied in automotive development. Recently, we are promoting a quality innovation process, "GD3" that means "Good Design", "Good Discussion" and "Good Design Review". In the first paper, it was presented to utilize a System Design Review during development, in which we discuss potential failure modes, root causes and examine parts drawing and prototype parts design with the DRBFM(Design Review Based on Failure Mode) method. This paper will introduce that we completed the System DRBFM as a universal Mizen Boushi method, which can be utilized for discussions from a complex/complicated system to elements with hierarchy block diagrams of product and management.
著者
野口 博司
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

パセリのCHS制御領域-46〜+8(ATG)とBoxI-IIをGUSにつなぎPUC-19に組み込んだpBTu1-2、ベチュニアのCHS-Aの-800までをCATに繁いだ遺伝子、同様にして金魚草のCHSの-357までをPUC-19に組み込んだ遺伝子をブドウの色素生産株に導入しそれぞれの発現の比較を行った。対照としてCAMV35Sプロモーターを用いた。この発現を調べたところ強弱はあるもののいずれも発現した。さらにキントキニンジンの培養系で2、4Dを加えた増殖培地中と2、4Dを除いた分化培地中で発現を調べたところ何れでも発現が見られ、果たして以上の実験がアントシアンの生産に関与する制御領域のポジティブなコントロールとなるか否か、再考察が必要となった。さらにこれらをタバコ培養系に導入したところイーストエキス処理の有無にかかわらず発現が誘導された。最近欧米では上記の遺伝子をフラボノイドをファイトアレキシンとしないタバコの培養細胞に加えて発現の見られることが報告されており、植物の外界からの刺激に対する応答の複雑さの一環と思われる。クズ培養細胞より刺激に対応してえられたCHSライブラリーから独立なCHSを検索したところ、独立なクローン1-14が得られた。この14はインゲンの5上流と極めて相同性が高く、エリシター由来であることをうなずかせるものだったが、ダイズのchs-1、chs-2との相同性は低く、またパセリのCHSとの比較では全く近縁性がないことは上の結果と考え合わせると、刺激に対応する配列はひとつでなくより緻密な解析を行わなくては植物の応答性を論じることは難しいという結果となった。
著者
野口 博司
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

クズ培養細胞系より得られたカルコン合成酵素cDNAを用い,ゲノムDNAライブラリーを検索しクローン解析を行ない,独立と思われる2種の遺伝子を得て,この上流域について検討した。この遺伝子2,3とbのうち500bpについてはシークェンスが完了している。これをこれまで知られている主なプロモーター領域と比較すると,インゲンのエリシターによって発現する主要なCHSのプロモーターとは上流-380から-840までで高い相同性が見い出された。中でも-145のTATAboxと推定される配列のすぐ上流にコンセンサス領域が存在し,まだインゲンのboxIIIに相当する領域は見い出された。一般には転写開始点から-400bpまでにプロモーター活性が存在すると考えられるが得られた全領域について,プロモーター解析用のベクターとして著名なpBI121に組み込み解析しようとしている。現在これをトリペアレンタルメイティング法により,アブロバクテリウムを介してタバコ,エンドウに戻してプロモーター機能の解析を行なおうとしている。これはブドウ,クズ等のプロトプラストを生成させ,エレクトッポレーション等による形質転換が,良い結果が得られない為,確実に形質転換体を得る目的で行なっている。又現在知られているプロモーターの中ではダイズのプロモーターとはほとんど相同性が検出されていない。また現在ダイズ由来の環元酵素cDNAを用い,クズのゲノムDNAにおける生合成遺伝子のクラスターを調べる上で,CHSと協同する環元酵素の遺伝子を検索し,この上流域を得るべく検討している。現在までの所,いまだアントシアン合成系にかかわると思われるCHSについては得られていない。