著者
長谷川 馨亮 野口 賢一 森住 俊美 中嶋 淳一 兼清 知之 杉浦 亮介 鎌本 優 守谷 健弘 小田 秀朗 川島 修
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 41.23 放送技術 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2017 (Released:2021-07-21)
参考文献数
5

限られたネットワーク帯域の中で低遅延かつ高品質で符号化できる方式「CLEAR (Conditionally Lossless Encoding under Allowed Rates)」を考案し,装置試作を行った.CLEARはロスレスオーディオ符号化を基にしており,入力音源に依存してフレームごとに原音そのままで送れる場合と歪を生じる場合を切り替える方式である.本稿では,オーディオコーデック装置試作における試作装置の概要,および試作装置における実際のラジオ放送の音声と実回線を用いた伝送実験の結果について報告する.
著者
野口 賢一 阪内 澄宇 古家 賢一 羽田 陽一 片岡 章俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.403, pp.31-36, 2005-11-10
被引用文献数
6

通信会議において, マイクロホンに触れたり, その近傍で発生する衝撃音や紙めくり資料をめくる音は, 相手側で非常に大きな音として再生され問題となる.本稿では, 通信会議で発生するこれら突発性雑音を1チャネル入力から抑圧する方式を検討した.提案方式では, 入力信号の線形予測残差信号を用いて, 突発性雑音の存在を判別する.突発性雑音が存在する区間では, 耳障りとなる高域の雑音成分を大きく抑圧するサブバンドリミッタと, 処理による音声劣化を抑えた低域に対する音声の調波構造強調を組合せて, 突発性雑音抑圧を行う.実験の結果, 突発性雑音重畳音声に対して, 騒音レベルを3.6dB改善できることがわかった.また, 主観評価実験から, 提案方式により突発性雑音が重畳した信号の音質を改善できることがわかった.