- 著者
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野渡 正博
直井 知与
阿久津 正大
- 出版者
- 社団法人日本経営工学会
- 雑誌
- 日本経営工学会論文誌 = Journal of Japan Industrial Management Association (ISSN:13422618)
- 巻号頁・発行日
- vol.57, no.2, pp.172-179, 2006-06-15
- 参考文献数
- 14
- 被引用文献数
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1
本研究では,経営シミュレーション演習のなかで各チームの構成メンバーが行う集団意思決定時のチームワークに着目し,チームワーク評価因子間の関連性を集団過程としてとらえ,時系列的に考察している.それらの集団過程を開始時点,中間時点,終了時点の3時点でアンケート調査による階層構造として解析し,それらの認識過程と差異を確認することを研究目的としている.結論としては,以下の仮説が採択された.仮説1:「チームワークに対する認識の平均値は,終了時点の方が開始時点よりも高い(平均値の比較).」仮説2:「チームワークに対する認識の緊密性は時系列的に変化し,終了時点の方が開始時点より強い(主成分分析の因子負荷量による比較).」仮説3:「チームワークに対する認識の階層構造は時系列的に変化し,終了時点の方が開始時点より明確な階層構造となる(クラスター分析のデンドログラムによる比較).」