- 著者
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市森 大地
鈴木 駿介
小島 千里
石森 謙太郎
杉谷 舞
松田 純佳
小野 雄大
松石 隆
- 出版者
- 日本セトロジー研究会
- 雑誌
- 日本セトロジー研究 (ISSN:18813445)
- 巻号頁・発行日
- no.23, pp.29-33, 2013
- 被引用文献数
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2
10年間通年にわたって津軽海峡で実施している鯨類目視調査計375回で発見された全鯨種について集計し、その出現の季節性と経年変化を検討した。この期間に発見された鯨類は1,876群19,065頭となり、カマイルカ、イシイルカ、ネズミイルカ、ミンククジラ、ハンドウイルカ、マイルカ、シャチの少なくとも7種類の鯨類が発見された。シャチを除く6種が4月~6月に発見頭数のピークを迎えた。一方8月~10月はどの種も遭遇率が少なく、カマイルカとネズミイルカを除く5種は、10年間に1度もこの時期の発見がなかった。ネズミイルカは、遭遇率が年々有意に増加していた。マイルカとハンドウイルカは2004年以降発見されなくなった。一方、シャチは2009年以降に発見されるようになった。