著者
長沢 理恵 松島 俊明 坪井 邦明
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.103, pp.39-44, 1994-11-19

尺八譜(都山流)を対象として,イメージスキャナで取り込んだ尺八譜画像の自動読み取りシステムと,手書き入力による対話型尺八譜入力・編集システム(尺八くん)の開発を行っている.今回,尺八くんに,演奏機能と指使いの表示機能を付加し,譜字,音,指使いの3種の情報を同時に得られるようにした.編集機能の強化,印刷機能,SMFファイル経由による五線譜での表示機能等も追加した.これにより,尺八譜の入力・編集システムとしての用途の他に,尺八演奏の練習システムとしても利用できる見通しが得られた.We are developing a system which can input and edit, the Shakuhachi tablature. We added the function of fingering and sound output to the system, and it is named Shakuhachi-kun. Shakuhachi-kun is a multi-media system for the Shakuhachi tablature. The user can not only input and edit the Shakuhachi tablature by easy pen operations, but also obtain musical information of Shakuhachi tablature as notes (fuji), sound and fingering synchronously. We presume Shakuhachi-kun will be useful for the learning system of Shakuhachi.
著者
河部 力 長沢 理恵 松島 俊明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.375-376, 1994-03-07
被引用文献数
1

音楽情報の計算機処理を広範かつ容易に行うためには, 対象となる音楽データを計算機内に入力する必要があるが, 日本独特の楽器である尺八等の和楽譜の計算機入力方式についての研究は遅れている. 筆者らは, 尺八楽譜を対象として, イメージスキャナで取り込んだ尺八楽譜画像の自動読み取りシステムと, 手書き入力による尺八楽譜入力・編集システムの開発を行っている. 今回, 尺八楽譜特有の譜字と編集用記号の手書き認識の機能を充実した対話型入力・編集システムを試作したので報告する.