- 著者
-
長谷川 哲哉
- 出版者
- 美術科教育学会
- 雑誌
- 美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
- 巻号頁・発行日
- no.29, pp.445-458, 2008-03-27
バウハウス研究において近年使用されてきた「バウハウス第二世代」の概念を明瞭にするため,この世代に属すとみなされたG・フィーツとH・トレーケスの諸側面を事例として,広義での「バウハウス第二世代」の共通した指標を明らかにする。そのためにバウハウスと近似した改革芸術学校での修学,元バウハウス教師からの影響,バウハウスの根本思想の受容,バウハウス教育学の理解とその発展的継承,等々の視点から考察し彼らの共通点を探る。これにより,戦後においてバウハウス教育学を担った人たちの活動範囲,すなわちバウハウス教育学の影響史をより幅広く,しかもより豊かに捉えることができる。