著者
長谷部 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.2, pp."SS-112"-"SS-115", 2010-08-31
被引用文献数
1

本稿ではオープンソースのLinux無線LANドライバであるath9kのカスタマイズについて述べる。具体的にはアドホックモードにおけるIEEE802.11n動作の他,レイヤ3メッシュネットワーク技術を中核とするオープンメッシュネットワークにおいて,有用と考えられる下位層アクセス機能を実現する。1節では無線LANインターフェースの制御について述べる。2節ではアドホックモードにおけるIEEE802.11nサポートについて述べる。3節ではリンクごとのレート設定機能実現について述べる。4節ではリンク層通知機能実現について述べる。5節ではユーザースペースプログラムiwの機能拡張について述べる。6節では以上をまとめる。
著者
James Maxwell Clifton Schor 長谷部 聡 :訳
出版者
公益社団法人 日本視能訓練士協会
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.59-66, 2009 (Released:2010-03-25)
被引用文献数
2

Phoria adptationについて書かれた文献をみると一般に、成長や疾病による眼球運動系の変化に対する代償システムとして位置づけられている。臨床家はしばしば複視や眼位異常を示す患者に遭遇するが、健常者のほとんどは、たとえ片眼を遮蔽しても眼位に狂いは見られない。正確な眼位がphoria adaptationのおかげである証拠は、長時間の片眼遮蔽実験から得られる。筆者らは、被験者(健常者)にversion、vergence、頭位の組み合わせに関連して各種の両眼視差を提示し、これに対するphoria adaptationを詳しく分析した。その結果、phoria adaptationの主な役割は、日常視において外眼筋の効果を分析し、管理することにあることがわかった。Heringの等神経支配の法則は、対象物の距離、方向、頭位に合わせて12本の外眼筋の張力のバランスを変化させるこの複雑なプロセスを、単純化した概念に過ぎない。また、眼球運動や頭部運動が、両眼の共同性を維持する上でさまざまな問題を招く事を指摘したい。眼位や頭位に関連する垂直または回旋方向のphoria adaptationに焦点をあてて、筆者らが実施した実験の概要を述べる。(訳者注:本稿におけるphoriaは、斜位heterophoriaではなく、片眼を遮蔽した時に見られる融像除去眼位fusion-free eye positionの意味。)
著者
長谷部 聡
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.3-9, 2013 (Released:2019-11-22)
参考文献数
5

両眼視の働きについて病理学的な視点から考えるため,両眼視の異常を来す眼疾患やその診断法や治療法について解説した。斜視や眼球運動制限が起こると複視が生じ,両眼視差に基づく奥行感覚が得られなくなる。抑制や網膜対応異常などの感覚的適応力によって複視は時間とともに解消するが,その場合も両眼視は回復しない。斜視手術により眼位ずれを矯正することで,両眼視の回復が期待できる。しかし,立体視発達の臨界期である乳児期を両眼視の経験なしに過ごした先天性斜視症例では,後日眼位ずれが矯正されても,高いレベルの立体視の回復は困難である。
著者
金子 昌彦 長谷部 聡 比企 豊 西村 敦志 佐藤 敏朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.153, pp.109-112, 2010-07-22

オープン・メッシュネットワークは、レイヤ3でメッシュを構成するため、異種の無線方式を統合してネットワークを構築できる。新潟大学と共同でオープン・メッシュネットワークに有用な物理層の機能を研究してきた。また、ウィビコム製OFDM IPコアを応用したFPGA無線モジュールの適用可能性を検討している。本OFDM IPは、MATLABシミュレーションからFPGA実装まで一貫した開発環境であり各種の無線方式に対応できる。なお、本研究はSCOPE補助金を得て実施した。【研究開発課題名 オープン・メッシュネットワークの研究開発,研究代表者 間瀬憲一(新潟大学大学院自然科学研究科)】