- 著者
 
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             芝 宏礼
             
             山口 陽
             
             赤羽 和徳
             
             山田 貴之
             
             上原 一浩
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人電子情報通信学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.109, no.155, pp.7-12, 2009-07-22 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
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             12
             
             
             
          
        
 
        
        
        情報通信サービスの高度化・多様化に伴い,携帯電話や無線LANやRFIDなど多種多様な無線システムが運用され,現在も多くの無線システム方式の標準化が行われている.RFIDタグやセンサを用いた情報通信サービスは,さらなる発展が予想されており,端末数も急増している.無線システムや収容する端末数の増加に伴い,基地局設置場所の不足やシステム間干渉といった問題が生じる.これらの問題を解決するために,本稿では,多種多様で膨大な数の無線端末を単一システムで統合的に収容する無線システムの提案を行う.提案するフレキシブルワイヤレスシステムは,ソフトウェア無線技術やコグニティブ無線技術を応用しており,従来の無線システムとは異なり,受信した無線信号を基地局で復調処理等をすることなく,ネットワークに電波環境をそのまま取り込み,ネットワークで受信した電波をソフトウェアで処理することであらゆる無線システムに対応する.本稿では,フレキシブルワイヤレスシステムの実現に向けた試作結果について述べる.複数の無線システムを同時に収容する際の課題の一つである信号処理負荷の増大に対して,高効率ソフトウェア復調方法を提案し,その有効性を実機を用いて示す.