著者
長野 正道
出版者
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.107, no.5, pp.E29-E31, 2003-08-20 (Released:2017-10-02)

細胞性粘菌という単細胞アメーバの、細胞間コミュニケーションに関する研究から、新しいリズム同期化法が得られた。受容体と呼ばれる生物センサーの基本性能と、意図的に作られる細胞周辺の化学場が主要な役割を果たしている。更に、この新しい同期化法は、多数の独立した非線形振動子を、どのように結合したら全系を1つのリミットサイクル系に変換できるのか、その手順をも教えてくれる。このリミットサイクル系としての規則正しい安定振動状態が相互同期状態に対応する。
著者
長野 正道
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.826-830, 2002-11-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
11
被引用文献数
1

多数のリミットサイクル振動子について,それらの"振動運動を記述する変数の一部を個々の振動子の変数の線形結合で置き換える"という,振動子間結合による「新しい」リズム同期化法を見出した.この振動子間結合の方法は,粘菌細胞の生体センサーである受容体が持つ機能を数学的に一般化することにより得られた.
著者
長野 正道
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.826-830, 2002-11-05
被引用文献数
6

多数のリミットサイクル振動子について,それらの"振動運動を記述する変数の一部を個々の振動子の変数の線形結合で置き換える"という,振動子間結合による「新しい」リズム同期化法を見出した.この振動子間結合の方法は,粘菌細胞の生体センサーである受容体が持つ機能を数学的に一般化することにより得られた.