著者
近藤 三雄 間仁田 和行 横山 容三 小沢 知雄
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.161-175, 1983-02-18
被引用文献数
6 3

本研究では,樹木,芝生の存在が開放空間ならびに都市空間を構成する人工被覆物と比べて,いかに異なる温度,湿度などの微気象状態を呈するかを実証するととを意図した。その結果樹木の緑陰面,樹冠面あるいは健全な芝生面は裸地面,アスファルト舗装面などに比べると,年間,天候状態による温度変化が少なく,夏季の昇温防止効果も大であるまた樹冠下がつくりだす微気象環境は不快指数をわずかに減ずるに過ぎないことなどが実証された。