著者
近藤 三雄
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.315-318, 2003 (Released:2005-10-25)
被引用文献数
2 3
著者
浅井 俊光 宮本 れい 水庭 千鶴子 近藤 三雄
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.451-454, 2006 (Released:2007-11-13)
参考文献数
12
被引用文献数
3 1

Recently the lower criterion on cadmium (Cd) concentrations for polished rice was suggested in CODEX. It is urgently necessary to find out the most effective phytoremediator to remove Cd from rice fields. We have selected Iris pseudoacorus L. and Iris ensata Thunb. for our study from the following reasons; Iris pseudoacorus L. is known for its high biomass and strong resistance to environmental impacts: Iris ensata Thunb. have been often planted in the rice field in fallow. Both species are recognized by their beautiful flowers, commonness, the low prices and the easiness of planting. This experiment is aimed to evaluate these two species as phytoremediators to remove Cd. These plants are planted into 1ppm, 10ppm, 100ppm Cd hydroponics for 7 days. In general, Cd uptake by plants increases according to the Cd level of the hydroponics. The Cd removal rates of Iris pseudoacorus L. are between 0.64 and 2.00% (g/DW), while those of Iris ensata Thunb. are between 0.48 and 4.33%. Iris ensata Thunb. showed the higher efficiency in the low Cd concentration, whereas Iris pseudoacorus L. indicated an advantage under the high Cd concentration. Both Iris pseudoacorus L. and Iris ensata Thunb. indicate high Cd concentration in their roots but low in their shoots.
著者
中村 幸恵 鈴木 貢次郎 近藤 三雄 Yukie Nakamura Suzuki Kojiro Kondo Mitsuo
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.98-104,

ヤブラン亜科の1栽培品種と4種,計5系統を供試植物として冠水抵抗性の違いについて比較した。冠水状態においた供試植物の生存率や葉数,根数,葉長,新芽数等の測定結果から,ジャノヒゲ,またはチャボリュウノヒゲ>ノシラン>オオバジャノヒゲ>ヤブランの順で冠水抵抗性があると判断できた。また冠水抵抗性に劣るヤブランやオオバジャノヒゲを冠水し,その水中に人為的に空気を送ると,枯死する個体が少なくなり,生育している個体の生体重や茎数,葉数の値が空気を送らない時に比べて大になった。これらの結果から冠水抵抗性の系統間差異の原因を考察した。
著者
高橋 新平 曽我 聡 近藤 三雄
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.163-168, 1993-03-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
6
被引用文献数
2 3

弱光条件下における芝草7種類の生育と光合成反応を実験によって把握した。その結果,(1) 耐陰性に優れるとされるケンタッキーブルーグラス, セントオーガスチングラス (緑葉) は他種に比較し弱光条件下で長期間生育できること, しかしセントオーガスチングラス (緑葉) は光強度増加にともなう光合成速度増加がケンタッキーブルーグラスよりも少ないこと,(2) セントオーガスチングラスの斑入種は緑葉種に比較し生育日数が短いこと, 光強度増加に伴う光合成速度増加が少ないこと,(3) ペレニアルライグラス, ケンタッキーブルーグラスは165μmol・m-2・S-1で飽和光合成速度に達することが推察され他種よりも健全に生育していることが把握できた。
著者
高橋 新平 近藤 三雄
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.161-166, 1990-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
1
被引用文献数
1 2

遮光条件下における地被植物の生育適域は,(1) 相対照度50%~10%でセイヨウイワナンテン, フッキソウ緑葉種ならびに班入り種ヘデラカナリエンシスの基本種 (緑種) ならびに班入り種, ソヨゴ,(2) 相対照度100%~50%でツワブキならびにブイリツワブキ, サツキツツジ, マツバギク, トケイソウ,(3) 相対照度100%~10%でカロライナジャスミン, ビグノニア, メキシコマンネングサ, クレマチスアルマンディ,(4) 相対照度50%~0.0%でオモトであった。また, 班入り種と緑葉種の光合成速度を測定し, 光の強弱に対する生理反応の特性も把握できた。
著者
栗田 瑞江 河村 止 近藤 三雄
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.12-23, 1995-08-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
4
被引用文献数
3 7

年平均400lux, 1.300lux, 1700lux, の3段階に設定した室内の照度条件下において, 35種類の造園植物の生育可能性をみるために, 26ヶ月間にわたり生育実験を行った。その結果, 400下uxの照度条件下では, クスノキ (苗木), ピサカキ, サザンカ等の11種類の植物が生育可能であること, t300-uxの照度条件下では, クスノキ (成木), カクレミノ, ヒマラヤスギ等19種類の植物が生育可能であること, 1700luxの照度条件下では, ユズ, メタセコイア, アオキ (斑入り種) 等の22種類の植物が生育可能であることが判明した。また, 屋外に比べ, 葉, 花, 樹形などの形態的変化, 新葉の展開時期, 開花時期のずれ等の現象が顕著であった。
著者
浅井 俊光 宮本 れい 水庭 千鶴子 近藤 三雄
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.451-454, 2006-03-27
被引用文献数
2 1

Recently the lower criterion on cadmium (Cd) concentrations for polished rice was suggested in CODEX. It is urgently necessary to find out the most effective phytoremediator to remove Cd from rice fields. We have selected Iris pseudoacorus L. and Iris ensata Thunb. for our study from the following reasons; Iris pseudoacorus L. is known for its high biomass and strong resistance to environmental impacts: Iris ensata Thunb. have been often planted in the rice field in fallow. Both species are recognized by their beautiful flowers, commonness, the low prices and the easiness of planting. This experiment is aimed to evaluate these two species as phytoremediators to remove Cd. These plants are planted into 1ppm, 10ppm, 100ppm Cd hydroponics for 7 days. In general, Cd uptake by plants increases according to the Cd level of the hydroponics. The Cd removal rates of Iris pseudoacorus L. are between 0.64 and 2.00% (g/DW), while those of Iris ensata Thunb. are between 0.48 and 4.33%. Iris ensata Thunb. showed the higher efficiency in the low Cd concentration, whereas Iris pseudoacorus L. indicated an advantage under the high Cd concentration. Both Iris pseudoacorus L. and Iris ensata Thunb. indicate high Cd concentration in their roots but low in their shoots.
著者
大出 英子 近藤 三雄
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.537-540, 2001-03-30
被引用文献数
1 3

室内緑化空間として,鑑賞用温室(約35000lux),明るいアトリウム空間(約6000lux),オフィス空間(約350lux)を想定した実験区を設け,造園樹木4種の栽培実験を行い,葉の陰葉化,光合成速度および生育状態から,室内弱光環境での生育可能性について考察した。その結果,35000lux区では4樹種ともに健全な生育を維持できること,6000lux区ではトウネズミモチは健全に生育するが,イロハモミジとカクレミノは1年目は健全に生育するが2年目以降は生育が低下すること,エゴノキは著しく生育が低下すること,350lux区では4樹種ともに概ね1年以内で枯死することが明らかとなった。
著者
近藤 三雄 間仁田 和行 横山 容三 小沢 知雄
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.161-175, 1983-02-18
被引用文献数
6 3

本研究では,樹木,芝生の存在が開放空間ならびに都市空間を構成する人工被覆物と比べて,いかに異なる温度,湿度などの微気象状態を呈するかを実証するととを意図した。その結果樹木の緑陰面,樹冠面あるいは健全な芝生面は裸地面,アスファルト舗装面などに比べると,年間,天候状態による温度変化が少なく,夏季の昇温防止効果も大であるまた樹冠下がつくりだす微気象環境は不快指数をわずかに減ずるに過ぎないことなどが実証された。