著者
下島 公紀 前田 義明 間木 道政
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.129-129, 2007

活動的な海底地殻で起こっている海底熱水活動域では,天然の状態でCO2が放出されている。熱水中にはマグマ起源のCO2が高濃度に含まれており,熱水噴出孔から放出された後は,高CO2濃度・低pHの熱水プルームとして深層水中に拡散するという現象が繰り広げられている。海底熱水活動域では、溶解したCO2によって高CO2濃度・低pHの環境が発生していることが予想されるため,熱水活動地帯における液体CO2の挙動観測は,CO2貯留の環境影響評価のナチュラルアナログとして最適である。