著者
關 光 Soo Yeon Chung 村中 俊哉
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.710-714, 2021 (Released:2021-08-01)
参考文献数
16

グリチルリチンは生薬「甘草」に含まれる主な有効成分であり,抗炎症,肝庇護作用など多様な薬理作用を持つトリテルペノイド配糖体である.グリチルリチンはまた,砂糖の150倍以上の甘さを持つことから天然甘味料としても使用される.筆者らは最近,グリチルリチン生合成経路において唯一未同定となっていた糖転移酵素を同定し,本遺伝子を導入した組換え酵母細胞内でグリチルリチン生合成経路を再構築することに成功した.