- 著者
-
雨車 和憲
半谷 精一郎
- 出版者
- 一般社団法人 電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, no.3, pp.186-192, 2018-01-01 (Released:2018-01-01)
- 参考文献数
- 44
白黒の画像や映像を自動または半自動でカラー化するカラリゼーションと呼ばれる技術が研究されている.近年,ディープラーニングを用いることにより,ユーザが一切の手を加えずに完全に自動でカラー化する手法が提案され注目を集めている技術である.本稿では,これまでに研究されてきた各種カラリゼーション手法を,ユーザによる色情報の指定型,ソース画像入力型,及び完全な自動型に分けてそれぞれの手法の特徴について述べる.また,カラリゼーション手法の発展とともに医用画像やアニメーション制作,画像符号化など様々な研究にカラリゼーションが応用されるようになっている.本稿ではこれら応用研究及び,今後の展望についても述べる.