著者
輪島 幸治 林 正樹 古川 利博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.85-88, 2013-03-08

個人によるCGの制作が活発になってきている.MMD (MikuMikuDance)と呼ばれるCGムービー制作ツールは,コンテンツキャラクターのCGを有志が制作することで有名である.MMDで制作された動画はキャラクターのファンの間で人気が高く,動画を制作したいユーザは多い.しかし操作が難解なため専門的な能力を持たないユーザが動画を制作するツールとしては敷居が高い.一方,動画制作の手法にT2V (Text-to-Vision)という専門的な能力を持たなくとも動画を制作可能なメディア変換技術が提案されている.そこでT2VによるCGオブジェクトの再利用を検討する.T2VによるMMD向けCGオブジェクトの再利用が可能となることで,ユーザの容易な動画作成を可能とし,コンテンツ共有サイトのさらなる発展が期待できる.本稿ではT2VとMMDによるそれぞれのCGオブジェクトの形式比較を行い,T2Vを用いた描画検証を行う.そして今後T2VアプリケーションにてMMD向けCGオブジェクトを再利用する際の課題を明らかにする.
著者
久保田 悟 雨車 和憲 田中 勇帆 古川 利博 八嶋 弘幸
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J105-C, no.12, pp.376-383, 2022-12-01

核磁気共鳴分光法(Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy:NMRS)は有機化合物の分析をはじめとする化学的及び生理学的な基礎研究において非常に有用である.しかし,観測信号の信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio:SNR)が低いという問題をもつことから,効果的なデノイジング手法によって,測定の高効率化や経時変化の大きな試料への幅広い対応が可能となることが期待される.本論文では,NMRSによる観測信号は周波数域上においてスパース性をもっており,更にこれのN階差分をとった場合でもスパース性が失われないことに着目したデノイジング手法を提案する.シミュレーションによる数値実験から,スペクトル形状やノイズ強度に依らない安定したデノイジング性能を示したためこれを報告する.
著者
武田 駿 名取 隆廣 田邉 造 古川 利博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.12, pp.1-6, 2013-05-10

本論文では,ステレオ楽曲 (ボーカル信号+左右 BGM 信号) からボーカル信号を抑圧して左右 BGM 信号を抽出するステレオ型ボーカル抑圧手法を提案するとともに,この手法をスマートホンで実装したステレオ型自動カラオケアプリレーション"カシレボ"を紹介する.提案手法は,(i) VAD(Voice Activity Detection) よりボーカル信号の分散値を推定した後に,(ii) 拡張型有色性駆動源カルマンフィルタを用いることで,臨場感のあるステレオ型 BGM 信号を抽出する手法である.開発したカシレボの特徴は,スマートフオンにダウンロードした楽曲から (1) ステレオ感を損なうことなく,(2) リアルタイムに,(3) ボーカル信号を抑圧して左右 BGM を抽出する自動カラオケを実行可能なことである.提案手法の有効性は App Store や Google Play にて配信することで確認している.This paper proposes the stereo typed vocal suppression method for the stereo music. The proposed method estimate the realistic back ground music without sacrificing the stereo music using the voice activity detection and the Kalman filter with the colored driving source. The remarkable features of this method are (1) applied to stereo music and (2) realization of the real-time and practical vocal suppression system. Numerical example shows that effectiveness of proposed method algorithm.
著者
武田 駿 名取 隆廣 田邉 造 古川 利博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.51, pp.63-68, 2013-05-10

本論文では,ステレオ楽曲(ボーカル信号+左右BGM信号)からボーカル信号を抑圧して左右BGM信号を抽出するステレオ型ボーカル抑圧手法を提案するとともに,この手法をスマートホンで実装したステレオ型自動カラオケアプリレーション"カシレボ"を紹介する.提案手法は,(i)VAD(Voice Activity Detection)よりボーカル信号の分散値を推定した後に,(ii)拡張型有色性駆動源カルマンフィルタを用いることで,臨場感のあるステレオ型BGM信号を抽出する手法である.開発したカシレボの特徴は,スマートフォンにダウンロードした楽曲から(1)ステレオ感を損なうことなく,(2)リアルタイムに,(3)ボーカル信号を抑圧して左右BGMを抽出する自動カラオケを実行可能なことである.提案手法の有効性はApp StoreやGoogle Playにて配信することで確認している.
著者
村田 恵介 古川 利博 久保田 一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J96-A, no.5, pp.278-282, 2013-05-01

本論文では,NMRにおける極推定の問題に対し,帯域抽出を用いた極推定法における抽出帯域幅がAR係数推定誤差と求根誤差に与える影響を議論し,適切な抽出帯域幅に関する検討を行っている.また,これを計算例によって確認している.