- 著者
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青山 美子
植田 康志
栗田 源彦
大橋 秀法
鳥潟 親雄
前島 一淑
- 出版者
- 公益社団法人 日本実験動物学会
- 雑誌
- Experimental Animals
- 巻号頁・発行日
- vol.41, no.4, pp.421-435, 1992
高周波電磁界の生体に及ぼす影響を検索することを目的として, 高周波電磁界の発生装置をウサギ耳介に装着し, 赤外線サーモグラフィによる皮膚表面温度, レーザードップラー血流計による皮膚血流量, ビデオマクロスコープによる細動静脈血管径の変化を測定した。周波数9MHzの高周波電磁界15分間照射によって, 局所の細動脈血管の拡張は認められなかったが, 明らかな皮膚表面温度の持続的な上昇, ならびに, 細静脈血管の拡張と血流量の増加傾向が観察され, 微小循環の亢進が確認された。又, モルモットに対する高周波電磁界の有害作用 (周波数9MHz, 1日8時間×30日間照射) は, 一般行動, 飼料摂取量, 体重, 臓器重量, 血液生化学値, 剖検所見, 組織学的所見では認められなかった。