著者
藤崎 博 岡山 英史 青戸 泉
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.43-45, 2005 (Released:2012-12-06)

1.アオナマコの稚ナマコ量産飼育において稚ナマコへの照度の影響を考慮し、飼育時の最高照度を体長4mmまでは2,500lux、体長7mmまでは12,000luxに照度調節して飼育した。2. この結果、体長約2mmまでに発生する大量減耗を防止することができ、平均体長8.7mmの稚ナマコを15m3水槽1水槽あたり平均5.7万個体生産できた。
著者
藤崎 博 岡山 英史 青戸 泉
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.39-42, 2005 (Released:2012-12-06)

アオナマコの稚ナマコの生残と照度との関係を調べるため、照度500luxl~10,000luxの範囲で、体長0.5mm、2mm、4mmのサイズ別に、10日間試験し、生残率を比較した。1. 10日間の稚ナマコ飼育結果で70%以上の高生残率を示した照度は、体長0.5mmサイズで500lux及び1,000lux区、体長2mmサイズで500lux、1,000lux及び3,000lux区、体長4mmサイズで1,000lux、3,000lux、10,OOOlux(無繁殖)区であった。2. アオナマコの稚ナマコ飼育に好適な照度は、付着珪藻の存在下でほぼ止水に近い状態では、2mmサイズまでは1,OOOlux以下、4mmサイズでは3,OOOlux以下と考えられた。
著者
伊藤 史郎 川原 逸朗 青戸 泉 平山 和次
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.299-306, 1994-06-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
14

マナマコ (アオナマコ) Doliolaria幼生から稚ナマコへの変態促進に関する2, 3の実験を行い, 以下のような結果が得られた。1.ヤツマタモク, オオバモク, ヒジキ, ジョロモク, フクロノリなどの褐藻で, わずかに稚ナマコへの変態が促進されたが, 付着珪藻に比べるとその効果は極めて低かった。2.自然繁殖させた, いわゆる天然珪藻では, 稚ナマコへの変態がすみやかに進み, また, 付着珪藻の密度が高いほど, 稚ナマコへの変態が促進された。3.単離培養したAchnanthes biceps, Navicula ramosissima, Nitzschia sp.では, その密度にかかわりなく, ほとんど変態が促進されなかった。4.付着珪藻が変態促進効果を発揮するには, Doliolaria幼生との接触が必要であった。5.K+による変態促進効果は認められなかった。6.採苗時の, 付着板の設置方法は, 水槽底面に対して垂直に設置した方が水平に設置した場合よりも, 稚ナマコの付着数のバラツキが少なかった。