著者
八川 圭司 徳永 幸之 須田 熈
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.835-841, 1997-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
9

地方部において新幹線駅に無料駐車場を整備することはアクセス改善に対してだけではなく新幹線の利用促進に対して非常に有効であると考えられる.また, 地方部の人口減少に悩む過疎地域では, 近隣都市圏との交流が地域の利便性の向上, 生活機会の改善のために必要不可欠であり, 地方部における新幹線の活用は重要である.このように, 地方部における新幹線駅の無料駐車場整備は非常に重要であるにもかかわらず, P&Rを考慮した駐車場容量の算定基準はなく, 駐車場容量が地域住民の交通行動に与える影響に対する定量的な分析も為されていない.本研究では, 新幹線駅の駐車場容量に応じたアクセス手段, 交通機関選択行動の変化を表現できる需要推計モデルを構築することを目的としており, これに基づいて地方部の新幹線駅に関する駐車場容量の算定基準について検討を行った.
著者
湯沢 昭 須田 熈 西川 向一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.458, pp.73-80, 1993
被引用文献数
1

本研究は, 消費者の都心部商業地区における買物・娯楽行動に焦点をあて, 商業地区の選択問題と回遊行動に関する分析を中心に行うものであり, 大きく2つの内容から構成されている. 1つは, 認識の不確実性を考慮した意思決定モデルの作成であり, 2つ目は非定常確率モデルによる回遊行動の分析である. これは商業地区の整備が, 当地区への直接の来街頻度の増加と回遊による増分を同時に評価する上で不可欠なものである. 本研究で提案した商業地区評価手法を, 観測データを用いて検証したところ, その有効性が確認された.