著者
宮下 哲 馬場 寿夫
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.12, pp.598-603, 2019-12-01 (Released:2019-12-01)

ナノテクノロジー・材料技術とは,現在のIoT/AI時代やビッグデータ時代の中で,高感度で信頼性の高いセンシング技術や高度な情報処理技術を支え,新たな技術や産業を牽引するデバイスや材料を実現する技術領域であると同時に,持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために技術ベースで支えるものである。本稿では,ナノテクノロジー・材料分野の俯瞰として,主要国におけるナノテクノロジー・材料科学技術政策・国家戦略,社会・産業の変遷とナノテクノロジーの進化,研究開発のトレンド・潮流,俯瞰図,ナノテクノロジー・材料技術に対する6つのニーズと10のグランドチャレンジについて説明する。
著者
川浦 久雄 阪本 利司 砂村 潤 馬場 雅和 佐野 亨 飯田 一浩 井口 憲行 馬場 寿夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.640, pp.23-26, 2003-02-03

近年の電子線リソグラフィー技術は10nmレベルまで達し、ナノサイズのデバイス作製が可能になった。ナノデバイスの魅力は、マクロスコピックな素子では実現不可能な機能を提供可能な点にある。例えばナノデバイスにより、量子効果の検出、単一電子帯電効果の増幅、原子・分子の直接ハンドリング等が可能となる。本稿では、上記機能を利用した3種のナノデバイス(極微細MOSFET、10値記憶可能な単一電子素子メモリ、ナノバイオ素子)について紹介する。