- 著者
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高 台泳
- 出版者
- Japanese Society for the Science of Design
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- pp.222, 2013 (Released:2013-06-20)
本研究はアジア諸国の観光ガイドマップにおける地図記号を収集・分析したものである。研究対象としたのは東アジア地域では日本・韓国・中国・台湾・マカオ、東南アジア地域ではタイ・ベトナムである。研究対象の諸国はアジア地域の中でも特に地理的に近接しており、歴史的・文化的などにおいて多くの関連性が認められている故に、本研究を通じて国家間の更なる交流にも役立つと考えられた。そこで、全ての記号を意味・内容別に整理し、所定の表を用いてカテゴリー化を行ってから、全体の概観と個別の分析をした。その結果、地図の情報内容を効果的に伝えるためには、記号の役割は欠かせないが、その効率性を高めるためには、様々な工夫が必要と考えられた。各国の独自の文字や文化に基づいた記号ではなく、グローバルに通用される記号の開発を今後の課題と言える。