著者
高 台泳
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.226, 2012 (Released:2012-06-11)
被引用文献数
1

本研究は韓国の諸自治体が発行・制作した観光ガイドマップにおける地図記号を収集・分析したものである。研究の背景には利便性に優れた観光ガイドマップには地図記号の開発が必要と考えたことがある。まず、全ての記号を意味・内容別に整理し、幾つかのカテゴリを用意した。そして所定の表を用いて、全体と個別の分析を行った。韓国の自治体観光ガイドマップの記号は具象性が高く、その種類も観光客の便宜を意識していると考えられた。その一方、一部の記号の形が他のものと類似しているため、見分けが容易ではなかったり、逆に同じ形の記号が自治体によって異なる意味を表していたりするなど、幾つかの点において、情報の伝達段階で混乱が生じる恐れがあると思われた。引き続き考察する一方、他国の諸事例も収集し、比較・分析を行いたい。
著者
高 台泳
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.222, 2013 (Released:2013-06-20)

本研究はアジア諸国の観光ガイドマップにおける地図記号を収集・分析したものである。研究対象としたのは東アジア地域では日本・韓国・中国・台湾・マカオ、東南アジア地域ではタイ・ベトナムである。研究対象の諸国はアジア地域の中でも特に地理的に近接しており、歴史的・文化的などにおいて多くの関連性が認められている故に、本研究を通じて国家間の更なる交流にも役立つと考えられた。そこで、全ての記号を意味・内容別に整理し、所定の表を用いてカテゴリー化を行ってから、全体の概観と個別の分析をした。その結果、地図の情報内容を効果的に伝えるためには、記号の役割は欠かせないが、その効率性を高めるためには、様々な工夫が必要と考えられた。各国の独自の文字や文化に基づいた記号ではなく、グローバルに通用される記号の開発を今後の課題と言える。
著者
高 台泳
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は国内外の諸観光ガイドマップに対し、その地図記号を収集・分析したものである。その目的は従来の諸地図記号を見直して、新たな地図記号を開発するための研究基盤を設けることである。そこで、国内外の約34カ国から様々な観光ガイドマップを収集した。収集にあたっては自らユーザーの立場で諸観光ガイドマップの検証と分析も同時に努めた。これらの資料をデジタルデータ化してから、幾つかのカテゴリに分けて整理・分析した。